スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

王座戦&立ち上がり

2018-09-21 19:28:21 | 将棋
 京都で指された昨日の第66期王座戦五番勝負第二局。
 中村太地王座の先手で角換り。先手から仕掛けた後,また長い駒組となり,後手の斎藤慎太郎七段から攻勢に出ました。
                                     
 後手が☖6六歩と伸ばして先手が受けた局面。後手は歩を伸ばして希望が見えてきたという感想を残していますが,この大局観自体は正しかったようです。
 後手は☖7七歩成と☗同銀と取って☖5六金と寄りました。これは緩手で,☖8九歩成とすれば☗同王は飛車が成られますから先手は何か攻めるほかなく,それから☖5六金と寄るのが優っていました。
 先手は☗6四桂☖同銀と犠打を放って☗7四角と一旦は反撃に転じ☖6三桂まで打たせてから☗8八王。角を打っておいた方がよいという判断だったのでしょう。
 また手番を得た後手は☖6七歩成☗同歩に☖7六歩と打ちましたがこれも緩手で,シンプルに☖6七同金なら勝ち筋でした。
 ☗同銀☖8四桂のときに先手は本格的な反撃に。それが☗6五銀打☖同桂☗同銀という手順。そのときに☖6三金と上がって催促する強手があり,後手が残していました。
                                     
 緩手がふたつあって残っていたということは,第1図は実は後手がかなり優勢な局面だったのかもしれません。
 斎藤七段が連勝。第三局は来月2日です。

 僕が帰宅したのは午後5時5分でした。母は僕が通院している間,時間でいえば午後2時ごろですが,大量に下血したとのことでした。下血は以前にもあったので驚きはしませんが,それまでになく量が多かったようです。ただ,この下血があって,母は腹が楽になった感じがするとも言っていました。腹のむくみは感じていても,腹水は大量に溜っているわけではないという診断でしたから,むしろ出血した血液がどこかに溜まっていて,それがこの日になって一気に排出されたという可能性もあったのではないかと思います。
 夜,といっても深夜の日付も変わった午前0時半過ぎに,福江島に移住していた叔父が来訪しました。こんな時間になってしまったのは航空機が遅れてしまったためです。この来訪はもちろん母に会うためで,ちょうど伯母もロサンゼルスから来日中でしたので,3人のきょうだいが揃ったということになります。3人が揃うのはこれが最後になりました。
 5月22日,火曜日。伯母と叔父で日野公園墓地にある僕の家の墓参りに出掛けました。母はこの日は起きて購入した座椅子に腰掛けるよりも,ベッドで横になっている時間の方が長かったです。そっちの方が楽であるとのことでした。実はこれは,単にその状態だけの比較だけではありません。座椅子に座っていれば移動するには立ち上がらなければなりません。もちろんそれはベッドで横になっている場合にも同じです。しかしベッドは高さというものがありますから,足を下ろせばそのまま立ち上がることができます。ところが僕の家はフローリングに掘り炬燵という構造になっているため,座椅子から立ち上がる場合には尻を上げなければならないのです。この分が身体に負担をかけるので,床から立ち上がるよりはベッドから立ち上がる方が楽だったのです。
 僕は前に,老後のことを考慮に入れるなら,椅子にテーブルという生活の方を勧めるという主旨のことをいいました。それはこの頃の母の状況をみて,痛切にそう感じたからです。もし僕の家が椅子にテーブルという形式になっていたら,この時期の母はもっと楽に暮らすことができたのではないかと今でも思っています。

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