analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

V15 TYPEⅤxMR って。

2019-11-16 00:01:02 | アナログ

LCRフォノの低域が問題だが、取り敢えず鳴っている。

デンオン DL‐8A

オルトフォン SYNERGY

オルトフォン SL‐15E

と鳴らして、シュア V15TYPEⅤxMRを付けてみた。

結構良い音で鳴っている。

前は針が減った感じのちょっと歪っぽいというか、きつい感じの音だった。今はそれが無い。シェルをデンオンのPCL‐5から山本音響工芸のHS‐5にしたからかな?シェルリードがゾノの8Nだからかも?

JICOのスタンダード針はダメだなと思ってたが、そんなことは無い。

良かった良かった。

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LCRフォノイコ 調整14 可変NFB?

2019-11-15 00:01:52 | PhfD‐3.2

NFB12dBのフォノイコは悪くは無いんだけども、なんか変なんだよな。

全体に一様な音色になりがち。平面。

NFBを変えてみよう。って、またか。

今回は抵抗を換える度ハンダ付けするのが面倒なので、30kΩの可変抵抗器を付ける。

4dBで27kΩだったから、30kΩで2~3dBになんじゃね?テキトーだけど。

最初、少ない抵抗値で聴き始めた。前とあまり変わらない。

次に大きい抵抗値にした。音が生きてきた。解放された感じになった。

やっぱNFBは少ない方が良い。

最低域は無いが、この鳴り方、前とは雲泥の差。メインの旋律が手前来て、後ろの楽器が聴こえる。え?こんなんだっけ?って思ったが、電力伝送のアンプにしてからLCRフォノを聴くのは今回が初めてだった。

低域が無いが、この中域は捨てがたい。

あーあ、なんとか低域を出す方法が有ればな~。

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アナログを掛けてみた。

2019-11-14 00:16:44 | アナログ

アンプが一応決まったので、アナログを掛けてみた。

アニメのサントラを掛けて、渡辺美里を掛けたら歪っぽい。

こりゃまずったかな?とクラシックを掛けたらそうでも無い。もしかしたらレコードが傷んでる?それが今回のシステムでは強調されるのかな?

 

中高音はこちらに向かって飛んでくる。でも低音はそちらに居たまま。なんかちぐはぐなんだな。

バランスは高域寄り、少し歪んでんのかな?もしかしたらピークが出来てるのかもしれない。

 

最初はDENONのDL‐8Aで掛けてたが、SYNERGYに替えてみる。昇圧トランスはマンラツのMC‐千。

ありゃま、デンオンと変わらない。なんてこった。

 

予想だけど、フォノイコにNFBを12dB掛けた。設計の三倍。これでカートリッジの個性も打ち消してんじゃないの?

うーんNFBもう少し減らすか?それともハシモトのトランスに換える?このアモルファスのトランスの音も結構好きなんだよな。中音がパリっとして。いわばタムラのトランスの音に似てるんだな。

昇圧トランスの切り替えが面倒なので、SL‐15Eに替えてみたが、またそっくりな音になった。似非シェルのジャリっとした感じと、SL‐15Eの薄い音の感じが無く、ふわっと出てしまう。

デンオンのカートリッジは純正シェルにしようと思う。DL‐8AはPCL‐5、DL‐107はPCL-3を宛がう。もしかしたら年代も合ってるんじゃ無いの?

シュアのカートリッジのシェルは重いものにした。

M97HEはセイシン、TYPEⅣMRはオーテクのAT‐LH18occ、TYPEⅤxMRは山本のチタン。

これでどう?

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PhfD-5 調整14 トランスの巻き始め。

2019-11-13 00:04:21 | PhfD‐3.2

NFBの配線を外してGAIN測定。NFBがどのくらい掛かってるか測定した。

・・・なんかおかしい。NFBを掛けるとGAINが上がる。

もうこうなったらトランスの配線は全部ワニ口クリップの付いたものに変えて測定。

あろうことか、一次側を逆にして、二次側を逆にしたものを正規に戻したものが一番良かった。

これで電流を測ってみた。

-3A?なんだそりゃ。DCだった。

ACにしたら発振器の出力に合わせて電流が上がってく。

段間トランス二次側からNFB掛けてるのだが、多分二次側には直流が掛かってないから初段カソードより電圧低いんだ。

っと、NFBが正しく掛かるようになった。

Rchも合わせた。

ここまで段間トランスの配線変更、U7の動作点の変更色々やったが、F特はあんまり変わらなかった。

NFB量を変えてみたらどうか。

緑カバーの右のテスターは入力電圧、左のテスターはNFB電流。

上画像は左テスターでDC電圧測定。

下画像はAC電圧測定。

現状3.7dBから21dBに増やした。(じつは抵抗値のケタ間違えた)なんと、そしたらRIAAカーブの上に行った。低域側一番上の線。

 

こりゃ行ける、ということで、NFBを変えてみた。4.8dB、8dB、12dBと増やしたらNP-126のデータと重なった。一番上の黒い少しふやけた線。

 

まあ、こんなにNFB掛けたら音死ぬ、と思いながらレコードを掛けてみた。

割と聴けなくもない。中音は良く響くのだが、音量を下げて聴くと寂しい音楽になる。

地響きのような感じは出てるようだ。だが、低域をすっ飛ばして「ズン」が出てるみたい。

NFBの効能、ようやく実感したかな。

漸くフルシステムでまともに鳴った。音はさておき。

中音きれいなのはアモルファスコアだからかと思うが、これをハシモトのトランスにして、NFB戻したらどうなるのかな。

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PhfD-5 調整13 トランスをもう一度。

2019-11-12 00:01:03 | PhfD‐3.2

プリが落ち着いたら、やっぱりフォノが気になる。タンテの部品交換が有るのだけれども、気が乗らない。

最後にもう一度測定しておこうと思う。

 

と、思い出した。今なら段間トランス(20kHz:600Ω)のインピーダンス測定できんじゃね?

一次側の12AU7~トランス間にテスターを挟み電流測定、と通常の電圧測定。これを二次側でもRIAA回路との間でもやってみた。

出力0.5V、1.0V、1.5V、2.0V、2.5V、3.0Vで各々電流値を測定し、抵抗を計算。

1kHzではほぼ定格通り5kΩと600Ωに近い値にびっくり。割といいところに行っていた。これは嬉しい。

ただ、下の域の70Hzでは二次側は良いのだが、一次側がおかしい。2500Ωと半分になってしまう。10kHzに関しては大きな値が出て問題にならない。

それから実際出力が1Vって、実際はこの十分の一。でかすぎる。

そして良いインピーダンス値が出るところは0.5Vなのだ。その上は掛け過ぎ。

70Hzはインピーダンスが高いかなと思ってたのだが逆に低い謎。

へえ、そうなんだ。

 

と、12AU7の動作点を変えてみた。U7の電流を一杯流してやった場合。これは内部抵抗が8,000台に下がる。グラフの低域側、近い下側の二本線。内部抵抗が10,000Ωと8000Ω程でもあまり変わらない。

やっぱりF特は思わしくない。一番上は段間トランスがNP-126の場合。目標。

と、NFBを外して測定したら、出力が上がった?

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その他雑

2019-11-11 00:01:00 | その他

※以下は真似しないでください。

タップの導通が無くなったので、ばらしてみた。松下のWF5018の結線は、ワンタッチでより線には向かない。単線をハンダ付けしたり誤魔化しゴマカシやってたが、ちゃんとやることにした。

以前買ったHS&Tの単線ケーブルの残りがあった。これでやったらかっちり収まった。

丁度上杉のHPを見てたら、粗悪な単芯ケーブルは・・・と有った。そういえば、単芯ケーブルは目につくところには使われて無い。全部より線だ。

テスターで導通と絶縁を確認した。

 

スピーカーの音が少し刺激的なんで、スタンドとの間にハネナイトのゴムを挟んだ。バランスは良くなったが、エネルギーが削がれた。

 

合間にP-610を鳴らしているが、箱に入れてやりたい。

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トランスに付いて

2019-11-10 00:03:00 | トランス

面白いHPを見つけた。

トランスに付いて記述がある。

今までトランスのインピーダンス表示が不明だったが、これは目的があって設定してるらしい。この表示インピーダンス設定の時に周波数特性がフラットになる、とのこと。

そして終端抵抗が設計のインピーダンスより高すぎると高域にピークが出たりする。

信号が大きくなると帯域が下がってくる、歪みが増える、という事にもなる。

低域を伸ばす為にはコイルを沢山巻かねばならないけど、そうすると今度は高域が... コアサイズを大きくしないとレベル上げられない。

そして、長氏の自在本では、低域を伸ばすにはOPTに繋ぐ真空管は、最適負荷抵抗より低めの内部抵抗で使う。その代わり高域が犠牲になる。

別のHPでは、トランスは高域にだいたいピークが出来る。なのでNFBを掛けるとその山を潰さないとならない、そうれを行うと、音が滑らかになる。

などなど。

今回、色々測定してみて、分かったこと。

インピーダンスのマッチングに付いては可聴帯域内では結構それなりに音出しができるようになる。例えば600Ωと言いながら50Ω(1/12)何てものを繋いでもそんなに問題無く音が出る。

ターミネート抵抗を繋ぐと、その抵抗の音の影響が出る。

そしてそのトランスの周波数特性は、変えることが難しい。結局そのトランスの周波数特性がアンプの周波数特性になってしまう。

うちにはタムラ製作所、ノグチトランス、アイエスオー、春日無線、そのほかTMS、ハット、ソフトンなどが有る。それぞれ音の傾向が有るように感じる。

今までは、単に定格を合わせるだけで使ってたが。これからは意味を理解して使うようにしたい。

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CfD-7.1 調整10 いったん終了。

2019-11-09 11:43:10 | プリアンプ

夜中に小さい音で鳴らしてみた。

Rchはトランス補正無し。Lchは有り。

パワーアンプを左だけONで聴く。その後右だけONで聴く。

二本鳴らさないと広がりとか分からないな、と思いつつ聴くと、結構違い出た。

圧倒的に右の補正無しが良い。一個一個音が浮き上がる。補正有りは平面になる。

 

現在のプリの仕様。

黄色丸にはフィルターのコンデンサー0.1μFと抵抗330kΩがあった。

赤丸はOPT。補正用の抵抗とコンデンサーは外した。

 

初段12AU7。オートバランス型とか言うらしい。

出力段は5687PP。ラインアウトトランス(OPT)はアイエスオーのNP-126を10kΩで使用、補正抵抗類はすべて外す。

オーバーオールのNFBは無し。

これでゲイン38dBほど、出力インピーダンスは750Ω程になった。この辺はほんの少しNFBを掛けても良いかと思うが、その時はもしかしたらOPTに抵抗を抱かせなければいけないかもしれない。

5687はプレート電圧が230Vと、少し低いので調整はしたい。U7の方は80Vと少し高い。この辺は、NFBを掛けるならシビアにしたいが、掛けないので今はこのままいく。

今回組んで、配置の問題点が分かったのでこの次組む時は先の電圧調整も含めてちゃんとしたい。

 

鳴らしているのだが、最初、高音がきつくてマイッタ。

時間とともにそれは収まったが、全体に高域寄りのバランスだ。

入力のフィルターを外した所為か、声の、と言うか顔の表情が少し出てきた。今までは点だったが、少し丸くなってきた。

テストなのでスピーカーの合皮のマスクを仮に付けてるが、これでも高音寄りになるんだから相当なもんだ。

 

今回のF特測定で低音が落ちてしまうのはトランスの所為かと思っている。プリの出力とパワーの入力に二個も使ってるんだ、そりゃ落ちるかな、とあきらめた。

 

ちなみにローカット周波数を計算してみた。式はf=1/(2πRC)より、

カップリングコンデンサー0.22μFとグリッド抵抗680kΩでは1.06Hz -3dB。

入力フィルター0.1μFとグリッド抵抗330kΩで4.82Hz -3dB。

まあ、十分ではないか。

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CfD-7.1 調整10 いろいろ、色々。

2019-11-08 00:04:08 | CfD-4 (オートバランス)

プリアンプの600Ω伝送にはNFBを掛けてはダメなのか?

 

① NFBを無しからいくつか10dBまで変更してみた。

② OPTの一次側、二次側の抵抗・コンデンサーを外してみた。

③ 5687の動作点を変えてみた。

これで、単体とパワーを繋いだ場合のF特・インピーダンスを測定し、5687の最適負荷抵抗を再度計算。

ついでに12AU7のプッシュとプルの電圧差を測定した。

 

結果は難しい。

NFBを掛けるとF特が良くなるが、インピーダンスがガクッと下がる。

NFBを外すとインピーダンスが良いところに行くのだが、F特が悪くなる。

 

そういえば教えてgooの回答にもF特の調整をする様なことを言ってたな。そういう事か。

 

難しい。

 

5687の動作点、カソード抵抗を800Ω、600Ωとしてプレート電圧を上げたら計算上最適負荷抵抗値が下がってしまった。もしこれが上がったのならNFBを掛けようと思ったが、思ったほど変わらない。

 

参考に12AU7の電圧差はプッシュ1.10V、プル1.07V、at 1kHz となったので、このままとする。可変抵抗を使って合わせるかとも思ったが、そこまでする事もあるまい。

 

それから低音が出ないのはパワーアンプかと思い、初段12AX7を12AU7に替えてみたが、F特がさほど上がらなかった。X7は入力抵抗は高い方が良いが、今の定数は82kΩだ。これは本来6188(6SL7に近い)用なので取り敢えずU7にしてどうかと思ったのだった。

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CfD-7.1 鳴らしてみる。

2019-11-07 00:07:59 | CfD-4 (オートバランス)

F特は自分なりに納得いった。

プリの出力インピーダンスは40Ω程と低いがこれは後で何とかしよう。

取り敢えず鳴らしてみる。

まずは、高域のピークを潰した音。良いかも知れない。ツンツンした、刺々した感じが無くなった。聴きやすい。

反面、普通の音になってしまった?

一時間ほどかけてみたが、高域のキレが出てきた。低音は主張しなくなった。

多分、F特・出力インピーダンスを測っていなかったらこれで満足してただろうに。

・・

・・・

これでOPTを10kΩから、20kΩ:600Ωに換えたらどうなるか。

まずは計算してみる。

5687の、各電圧値から最適負荷抵抗を計算、9,408Ωとなる。これをOPTを通して、600Ωターミネイト抵抗を抱かせてNFBによる1/3を掛けて、64Ωが出た。実測値が54Ω/1kHzなので、まあ、良いところか。

これをOPT一次側20kΩにした時を計算すると、97Ω。さほど上がらないな。600Ωにしたいので、これなら意味無いかも。

 

ふと、思った。

600Ωバランス伝送って、NFB掛けちゃダメ?

折角600Ωで出すのに、オーバーオールのNFB掛けたら600Ωにならない?

ちょっとネットで調べたら、はっきりは出てないが、それっぽい事も記述有る。

あーあ、昨日の調整は無駄になったかな。

今ずっと鳴らしているが、高域寄りのバランスだけど、良く鳴ってるんだよな。

高域寄りだけど。

これがまずい。

 

NFBを掛けると周波数特性は平坦になるように働くらしい。

歪率も改善され、”音も良くなる”とのこと。

みんなNFB礼賛のように思える。

しかし、”NFBに頼ることなく、裸特性を良くすることが大事”ということをたまに見る。

その通りなのだと思うが、やり方が私には分からない。

だが、一つ気になっていることはある。カップリングコンデンサ―による低域カット。

これは後ほどまとめよう。

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CfD-7.1 調整9 高域のピーク

2019-11-06 00:04:44 | CfD-4 (オートバランス)

今の音には特に問題は無いのだが、高域のピークを潰すと音が滑らかになるらしい。今の音は少し聴き疲れする。測定はプリとパワーを繋いで、プリの入力に正弦波を入れパワーの出力で測定した。

①NFBの高域補正用のコンデンサー470pFを付けてみる。もしくは替えてみる。

②OPTのインピーダンス補正を270kΩ+100pFを復活してみる。

③OPTの一次側巻線に各々繋いだ270kΩに被せる形で100pFを繋ぐ。

 

以上により、NFBの補正は1000pF(新栄のポリプロ100V)、OPT一次巻線のコンデンサーは無しで、各々270kΩを繋ぐことにした。

40~80Hzがほんの少し悪いが、高域を優先してみた。

合わせてプリの単独の出力インピーダンスを測定してみた。

200kHzは実際測定は無理なので、100kHzを表示させるために曲線がなだらかになるような数字を入れた。

40Ω程と思ったよりかなり低い。そういえばNFBを復活させてから測ってなかったんだ。

これならOPT二次側は10kΩではなく20kΩの方が良いかも知れないが、まずはこれで音出しして確認しておく。

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今日は聴く

2019-11-05 21:34:20 | その他

今日はアンプいじりは無し。

夕べ小さい音で鳴らしたら結構良い音で鳴った。こういう時は大音量が良くない。今日、風呂上がりに爆音ではないが音量大き目で鳴らす。集中できていないがあれ?悪くないじゃん。ってか、良いんじゃない?

音が歪っぽくなるのはスピーカーの所為か?と疑ったが、MfD-5(ミューラードタイプのUL)をNFB無しに改造した時の音は全然歪っぽくなく底力が有った。スピーカーは大丈夫なはず。

 

今の音は少しチクチク、と言うか、金属系の音。滑らかさ、心地良さはあまりない。でもロー出しハイ受けのアンプを繋いだら、なよなよ、と言うか、薄い感じになる。絶対今の音の方が良い。高音は70kHzくらいで超ピークが有るのだが、音はそんなに悪くはない。ただ、それを潰すとチクチクした感じが無くなるかな?

声の感じは若干曖昧なところも有る。ロー出しハイ受けの頃は、顔の大きさが丸く分かっていて、顔色?素肌?もなんとなく分かったが、今の600Ω伝送はおおざっぱに言うと皆同じ。前はCDそのまま、って感じの鳴り方だったが、今はトランスで音を作ってる、そんな感じか。顔の大きさというものが無く、顔の大きさが点である。ごく小さい。音場という概念が無くなった。真ん中に声、バイオリンがこの辺で、ピアノはこっち、というのが分かりづらい。ただ、面で鳴ってる感じは薄い。奥行き感が少し有るのかもしれない。

ほんとは声やバイオリンが、「ぽっ」と浮かび上がってほしいのだが、このスピーカーには無理の様だ。このスピーカーは、音場の「空気感」「広さ」を出すものとごく最近分かった。今まで無い物ねだりだった。

体育館の床、ステージ前に膝を抱えて座って、ステージを見上げて縦横の大きさを感じる、そんな表現しか出来ないが、それを出すスピーカーなんだ。音場の「枠」が分かる。極稀にそれが出るときがある。その時は各楽器が浮かび上がらず、いわば面で鳴っている。この広さを出すスピーカーには今まで出会ったことは無いかもしれない。

ダイレクトラジエーションのスピーカーの特徴と思う。

ホーン型は音波をホーンに乱反射してる以上そのような「空気感」は出ないのでは無いか?音を中心に集約するのでエネルギー感、実在感は出るのかもしれない。

音像が浮き上がらないのは悔しいが、音場に包まれるのは大変心地よい。

その音が出たときだけ、「このスピーカーで良かった」と思う。

アンプの評価だった。

もう前のロー出しハイ受けには戻るつもりは無い。今のアンプで、この「作られた感じ」を払拭したい。プリアンプをもう一度組直す。なんか電源トランスからジーと音がする。チョークの電圧から電流値を計算すると、電源トランスの定格一杯のようだ。終段はもう少し電流を食わせたいので、大きめの電源トランスにしたい。合わせてB電源の配線を遠くに引き回してるので、左右をもう少し離してその間に配線を通したい。

中のサブシャーシだけなので軽く考えてる。

そして、バランス接続を試したい。今日、某HPを見てて、なるほどと思った。バランス接続はアースとマイナス側が分離する。トランスを弄ってるからか、回路図をやっと納得が出来た。アース配線は色々な信号が流れる。それと分離でき、純粋な信号を伝送できるんだ。

ただ、以前読んだ雑誌では、バランスとアンバランスの音質差は余り無いようなものを読んだことがある。あれってRCAの代わりにケーブルだけバランスにしただけなのかな?なんて疑ってしまう。

そして、パワーアンプ。本来こいつの電圧増幅段は6188(6SL7の高信頼管)であって、これのグリッド抵抗と同じ値の物で12AX7を駆動してる。これって間違ってね?と思うが、今が良いのだし、確か検証もしたから多分大丈夫だろう。後で確認するのかも?

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CfD-7.1 調整8 OPT補正。

2019-11-04 00:05:19 | CfD-4 (オートバランス)

コーラスも良く歌い、抜けが良くなり良い気になって聴いていたが、F特を測定して愕然。

低域が痩せている。そんなに不満には思ってなかったが、今思い出すとやはり逆三角形の周波数バランスになっている。いかんいかん。

まずはプリを測定する。良い感じなんだけど、パワーと繋ぐと低域が減衰してしまう。パワー単体でもF特は良いのだ。

マッチングが取れてない、ってどうする?

試しにCfD‐8の出力インピーダンスを測ってみた。

こいつ(CfD‐8とMfD-3.1)と繋いだ時も低域が出てなかったんだ。測定結果は約150Ω。マッチングが取れてないとF特が良くないかと思ったが、そういえばプリはマッチングを取っているんだった。

 

やはり設計通りに組んでないプリを弄ることとした。

1.NFBは今は0だが、前にやった1dB、6dB、とやって10dBに戻した方が低域特性が良くなる。

2.まだ物足りないので、思い切ってOPT二次側の600Ωのターミネイト抵抗を復活させてみた。少し良くなった。1.2kΩも試したが、あまり変わらないので設計通り、二次巻線と同じ値とした。

3.もう少し良くしたかったので、一次側の抵抗とコンデンサーをワニ口で仮に接続、測定してみたが、あまり変わらなかった。

4.一次巻線は二巻線でプッシュプルで動作させてるので、試しに抵抗を分割してみた。これで少し良くなった。

5.電源入れたまま、NFBの補正コンデンサーを当ててみたが、これは変わらなかった。

最終的なのは一番上の赤い線。

と言う訳でいま、試聴している。昨日ほどの抜けの良さは無い。これは低域が厚くなっているから中域に被っているのではないか。それでも漂う感じも出て、音が生きていると思う。そしてなんとなくこの中音の張りのようなもの、そんなにぱっつんしてるのではないが、それがターミネイト抵抗を付けたときの音の特徴に思う。

NFB掛けたときの音が死んだ感じはあまりない。NFB無しの時のあのウキウキ感は無いのだが。

これで音量上げたときの煩さがどうなるか。

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CfD-7.1 調整7 NFBを変えてみる。

2019-11-03 00:02:40 | CfD-4 (オートバランス)

先日の試聴の後、ちょっと思い出したのだが、今の音はうるさい。そして音場が平面に聴こえる。躍動感が無く音が死んでいる。そして高音が少し不自然。無理やり増幅してるように感じる。

今のNFBは10dB掛かってるのでこの辺を何とかする。

初めに出力インピーダンスを測って置く。

那須氏はNFBを掛けると出力インピーダンスは1/3になる、と記述していたが、なんと6000Ωと10倍以上になってしまった。一番上の赤い線。ただ、変なピークは潰れてる。

取り敢えずこのままでF特を測る。

 

結果的に、OPT補正無し、NFBのコンデンサ(47pF・高域調整?)を外し、NFB3dBほどになった。

 

 

 

以下は調整の過程を示す。説明の無いグラフ線は、比較用に前回の良かったものを引用したものであり、重視したものが高域か低域かで選択したものが変わってくる。

※下図、パワーの測定か所は記載無いが、図右端のパワーアンプのスピーカー端子にて実施。

 

 

グラフの線、うえから

濃い緑線:パワーを繋いでプリ出力を測定。NFB10dB、プリOPT補正(27kΩ+47pF)あり。NORMALの状態。

黄橙線:プリを繋いでパワー出力で測定。

薄い青線:パワーを繋いでプリ出力を測定。NFB10dB、プリOPT補正(27kΩ+47pF)を外す。

赤い線:同上プリを繋いでパワー出力で測定。

プリOPTの補正があると、高域がしゃくれ上がる。

プリを繋いでパワーの出力で測定をすると、低域が落ちてしまう。

 

 

 

ここで、NFB抵抗にパラってある470pFのコンデンサーを外してみた。しゃくれの無い、青い線。

見事に高域が伸びた。低域も申し分ない。

ッと思ったら、プリだけで測っていた。失敗。

 

プリを繋いでパワー出力で測定。

青い線はNFBコンデンサー有り。OPT補正無し。

濃い緑の線は同上OPT補正有り。

やはり低域が落ちた。

 

NFB量を替えてみた。

一番上のしゃくれてる薄い青はNFB5.7dB。

その下の黄色はNFB10dB。(NORMAL値)

その下の赤い線がNFB約3dBで今回の最終。

その下の群青色がNFB1dB。

なぜかNFBを10dB、5,7dBとすると、低域で測定器の針が揺れる。発振ぽいのでNFBを下げた。

しゃくれの無い、低域がそこそこ、で、バランスを取るとこの辺になりそう。

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懸案事項

2019-11-02 00:03:02 | システム

昨日の出力インピーダンスを630Ωにしたときの音は結構良かった。しかしこれは数字が良くなったことのプラシーボと思う。今思うとなんか物足りないような・・・・

 

今のシステムの気になってるところは、

①パワーアンプの入力インピーダンス。及びプッシュとプルの電圧差。

②プリアンプのラインアウトトランスに付いているインピーダンス補正用の抵抗とコンデンサー

③フォノイコの段間トランス。

 

まずは①。パワーアンプの入力インピーダンスをどうするか。

プリの出力に600Ω固定抵抗を繋ぎ、出力電圧を1V1kHzに合わせる。次に固定抵抗を外してパワーアンプを繋ぎ、この時のプリアンプの出力電圧を測定。変わればその電圧差によりインピーダンスを算出しようと考えた。

結果は1V。

このアンプの設計した等々力という人は600Ωの伝送をしてると記事に書いてたので多分600Ωで設計してると予想はしてた。

パワーアンプの電源切りで1V、電源入れても1V。

600Ωで伝送出来てるとすると、この辺がトランスのインピーダンス表記の所以かもしれない。

 

プッシュとプルの電圧差は、出力管のプッシュプルに影響有ると思い測定したが、12AX7でコンマ数Vと思ってたより小さいのでこれで良しとした。

 

②プリアンプのラインアウトトランスに付いてるインピーダンス補正用の27kΩ抵抗と100pFのコンデンサーをハズし、出力インピーダンスを測定。結果は610Ω程と、さらに600Ωに近付いた。

グラフの赤い線とほぼ重なってる青の線。

③フォノイコの段間トランスは、新しいものを購入するつもり。なので違うLCRフォノイコを繋いでいる。

参考にこのフォノイコのF特を測ってみたが、低域は充分に伸びていた。赤い線。

もっとクリアな音だったような気がするが、そうでも無い。CRタイプやNFタイプより癖が無い。

 

少し音量を上げてCD・LPを掛けてみたが、少しうるさい。聴き疲れする音の様だ。エネルギー感は凄い。プリから電流をぶっこんでると言う感じ。

ただ、滑らかとか、さらっとした感じは無い。個性が無くなってしまった。

そして薄々感づいていたが、高音のチャキチャキ音が聞こえる。

薬師丸ひろ子のLPでは聴こえなかった高音が聞こえる。もう私の耳は難聴で高音は無理かと諦めていた。

前のプリとパワーはどこかおかしかったのかもしれない。

もしかしたらこの音、飽きてしまわないか、ちと心配ではある。

そこでMfD‐4を繋いでみたが、大人しい感じで鳴った。

 

もうロー出しハイ受けには戻れないかもしれない。

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