analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

フォノイコの入力抵抗を考える(10kΩ)

2022-05-11 00:03:26 | PhfD‐3.2

現在のフォノイコPhfD-3.2の入力インピーダンスは47kΩと18kΩのパラで13kΩとなっている。

これを幾つか組合わせてMc千とstage202、SYNERGYとEMINENTのどれとも組み合わせる値が無いか検討する。

 

(この画像、よく見ると入力では無くて出力に抵抗を付けている・・・。)

Stage202は22dBの昇圧比なのでインピーダンス比が158となる。

よって昇圧トランス一次側は82Ωとなり、EMINENT(1.8Ω)の46倍となる。

この倍数をもう少し下げれないか?と考えた。

stage202の適合カートリッジインピーダンスは1~6Ωとなっている。

1Ωなら82倍で82Ω。

6Ωなら13.7倍で82Ωとなる。

 

プリの場合だが、出力管負荷抵抗は出力管の内部抵抗の3倍が良い、と言う私の測定結果が有るので、トランスのインピーダンスはカートリッジのインピーダンスの何倍が良いか、と考えるとことする。

一般に昇圧トランスの一次インピーダンスはカートリッジのインピーダンスの10倍から100倍が良いらしい。

そう考えると6Ωの13.7倍が負荷インピーダンスの倍数と言うのはこの範囲(低い方)に入っている。

ならば1Ωのカートリッジを使うなら13.7倍の13.7Ωでも良いのではないか。

同じ考えでEMINENTのインピーダンス1.8Ωの13.7倍では24.6Ωとなり、最適インピーダンスと考えても良いのではないか。

プリの時は余り負荷を上げ過ぎてもいけないような感じだったので、低めで考える。

よって負荷抵抗が82Ωでは聴けなくも無いが高すぎると考え、24.6Ωになるようにする。

stage202のインピーダンス比を158とすると、入力抵抗は3,905Ωとなる。

 

 

 

 

 

ここで、エスピーユーSYNERGYにも考えて置く。

Mc千は低インピーダンス用として3Ωを想定しており、この時の昇圧比は30dB。

これはインピーダンス比が1,000となり、フォノイコの入力インピーダンスが3,905ΩだとSYNERGYの負荷インピーダンスが3.9Ωとなってしまい、メーカー推奨の10Ωから50Ωの範囲に入らない。

(上グラフ⑧)

これではMc千でSYNERGYが使えなくなってしまう。

 

SYNERGYをstage202で使うためトランスの一次インピーダンス10Ωにするにはフォノイコの入力インピーダンスを1,600Ωにしなければならない。

(上グラフ⑨)

これだとMc千を繫いだ場合1.6ΩとなりSYNERGYとMc千が組み合わせることが出来ない

 

 

元に戻って、フォノイコの入力インピーダンスが10,000Ωの時、stage202の一次側インピーダンスは63Ωとなり50には少し高い。

倍数は35倍となり、目標の13.7倍には程遠くなってしまった。

(上グラフ⑥)

当初の45.6からは二割程度しか下げることが出来ない。

せめて半分以下の20位にはしたかったが仕方ない。

フォノイコの入力に切替を付ける訳には行かない。

 

20220302

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