analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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真空管のグリッド抵抗について その3

2022-05-19 00:04:20 | アンプ

グリッド抵抗についてまた考えるようになった事の発端は、

ゲインの低いCR型フォノイコを使ったら音量調整がスムーズだった。

これをLCRフォノイコに使えないか?

LCRフォノイコはRIAA段以降がECC99のSRPPで、設計では20dB有る。

このゲインを下げれないか?

SRPPは上管のプレート電圧Epの半分が下管のEpに掛かるらしい。

今は230V程なので下管は120Vほど掛かってる。

これをもしか半分にしたところでどのくらいゲインが下がるのか?

rpが半分にはならないだろうから、半分にはならないかな?

ら、PPにしたら?インピーダンスが下がらないか。

PPにOPTを付けてバランス伝送?

プリにもIPTを付けるか?

単にRIAAのOUTに600:5kのトランス付け、プリは入力のRgを5kにするか?

トランスは電力をブッ込んでやった方が良い、

・・・と思う。

 

 

ここで、だ、少し戻ってRIAAのOUTにECC99のPPを付けたら、って、ECC99のグリッド抵抗Rgに600Ωが付いている。

これはRIAA段を600Ωに保つためであり、実際以前測った時も600Ωになった。

 

 

前振りが長くなったが、やっとここで本題。

一般にRgの値の上限は管種によって決まっているが、下限は決まってない。

まさかラジ技誌のライターが間違ってるという事は考えづらいので、下限はどこまで下げて良いのか?

考えてみる。

確か以前コメントで頂いたが、「そういうもんか」とよく理解して無かった。

 

 

(Rgの値が高いとグリッドリーク電流が流れることが有る。)

Rgの値が小さい時は初速度電流が流れることが有る。

それはバイアス電圧が0.7V以下になった時。

これが良く分からなかった。

負荷曲線のバイアス電圧のライン0.7Vより0V側に行った時、なのだがなんだそりゃ?だった。

カソードをグランドに直結し、グリッドにマイナスの電圧を与えてやる。

もしくはバイアス電圧を作る為にカソードに抵抗を入れ電圧を上げる=バイアス電圧は0Vなら、見掛け上カソードより電圧が下がる。

 

カソードより電圧を下げる・・・ね。

パワーの初段12AU7のカソード電圧は3V程でる。

実際にはカソード電圧も上がるのだが、Rgの入力信号を2Vにしたらバイアスは1Vになる?

これか?

パワーは実際入力が1Vで最大出力が出る。

から大丈夫だ。

 

問題はプリだ。

3%歪の時の出力は10V、なんて喜んでたが以ての外だ。

この時のパワーの入力電圧は50V超える(爆)。

なら、2Vになる時って?

プリの出力管は1.2V、

伝送ラインは0.4V。

こんなに低いんだ。だよな。

プリとパワーを繋いで伝送ラインを測定してた頃はパワーの電源は入れてなかった。

入れてたとしてもそんなに大音量は出せない。

結構怖いことやってたんだ。

 

LCRフォノイコの岩村氏の設計では、

RIAA段の出力で60mA

終段SRPP下管のカソード電圧3V。

だから抵抗低くても大丈夫なんだ。

 

なんか賢くなった気分。

グリッド抵抗の値は、バイアス電圧0.7Vに注意。

これだ。

 

・・・600Ωの前に、位相反転が必要だ(爆。

シングル?パラでシングルか。

 

20220306

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