analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

PhfD-5 調整5 RIAAに手を漬ける。

2019-10-17 00:05:10 | PhfD‐3.2

昼間、音量を上げてLPを聴いてみた。

ほぼ、低音が無い。

昔の入力トランス付きのパワーを聞いた時と同じだ。

まずはインピーダンスを測ってみよう。

U7の調整が合ってるか楽しみだ。

よく分からないのだが、段間トランス出口のプラス側の配線を外し、600Ωの固定抵抗を噛ませてインピーダンスを測定する。こんなんで良いのか?ちと不安だが、やるだけやってみる。

結果は1kHzで2000Ω超。何だこりゃ。緑の線。

ON-OFF法なので、ON時の信号を合わせず入力信号を6mV一定で測定。これがまずいのかと思い、周波数を替える度出力0.6Vに合わせて測定したがあまり変わらない。赤の線。

グラフを見てショック。もっとまともなものになると期待してた。

って、もしかしてNFB掛けたらフラットになんじゃね?

NFB復活させて測定を試みたが、発振してそうでやめた。抵抗外すとプーとか言いやがる、このアンプ。

 

 

はあ、次に周波数特性を測ってみよう。

フォノイコはゲインが大きいのでやりづらい。入力を0.006mVとした。結果は前と大違い。

鶯色は調整前。赤が今回の測定結果。

本来RIAAは30Hzほどで20dBらしい。少し増幅が足りない。20kHz以上の盛り上がりが不明だが、聴こえないので良しとする。

参考に青の線はRIAAカーブのグラフから読み取って作ろうとしたのだが、計算が面倒なので止めた。

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このカーブ、何とか調整できないか?過去のMJ誌を読み返した。

2011年8月号の岩村保雄氏の記事だ。この氏は翌年2012年6月にも投稿があり、記事に使ってた段間トランスは試作品で、本製作品が完成したとのこと。その際ターンオーバーのインダクターの値が1.8Hから1.9Hに変更になったとのことだ。

それに合わせて各定数を変更したのだが、コンデンサーを少し変えただけだった。前は違いが分からずすぐに諦めたのだった。段間トランスの使い方がおかしかったのだと思う。

私は低域の増幅を上げたい。

以前作った計算式をまた見直した。当時も同じことを考えててターンオーバーの値を上げようとコンデンサーを追加してた。もう一度検討したら変曲点の周波数を下げただけで、増幅量は変えてなかった。当時あまり効果無かった覚えがある。

なので今回は10倍=20dBを13倍にした。

アースに落とす抵抗は120Ωと1200Ωパラで109Ωだったが、これを120Ωと600Ωパラで100Ωとする。

丁度1200Ωが有ったので既存の1200Ωにパラって600Ωとした。

真空管に絡む部分ではないのでそのままセッティングして音出し。

配線中、凄くめんどくさい抵抗の付け替えで、あっち立てればこっち立たずの泥沼にはまったら嫌だなー不安が過ぎった。

音出しはすんなり行った。

音は、低音が少し太くなった。中高音は少し張り出し気味だったので抑えられればいいと思ったが、予想以上に落ち着いてしまった。これでは普通のアンプになってしまう。

低音はもう少し持ち上げても良いかと思う。

ただ、頭でっかちだったバランスが今は少しバランスが取れてきたので、高音の音場が狭くならないか少し不安だ。

 


 

しかし、NFBを外す前はこれが良い音だと思って聴いていた自分が恥ずかしい。

今は高音の伸びも感じる。前はハイ落ちが酷かったのを私の耳が劣化したと思っていた。

一番違うのはコーラス。こいつがまた一段と自己主張してきた。
こんな声も入ってたの?というのも出てきた。中低音のSNが上がってその辺が際立ってきたのだと思う。

いったいどこまで行くの?私のシステム。

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