analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

PhfD-5 PFB。

2019-10-22 00:03:04 | PhfD‐3.2

低域が出ないLCRフォノイコ。段々見えてきた。

1kHzの信号を入れRCA出力0.6Vに合わせて、その時の入力を一定とし、周波数を変えて出力を測定した。

この時の入力電圧は13mVほどで、33dBほどのゲインとなる。設計は40dB(100倍)なので若干小さい。

この測定結果がRIAAカーブとなると思うのだが、青の線は明らかにおかしい。

NFBがおかしいようなので、NFBの電流を測ってみた。

なんと29.4μA。こんなに小さいの?

外しても若干電流が流れてる。

 

 

低域増幅不足は、それ以前の段のF特が原因と思う。

NFBを掛けると出力電圧が上がる現象。冗談で言ってたのだが、これはほんとにPFBかもしれない。

・・・NFBは初段に「逆位相」信号を戻す。これで信号がほんの少し打ち消される。これが逆位相ではなく、同位相の信号なら?

これを直すには・・・どこか位相が逆なんだ。段間トランスの一次側、巻き始めの丸印は電圧の低い方。

これが逆になると二つのサイン波が打ち消す方向になるらしい。

なら二次側を反転しよう。

測定してみた。

NFBの電流が若干下がった。

赤い線は変更前。青い線は変更後。鶯色は前の段間トランス一次側からNFBを取ってた奴だ。これが一番良いのだが、音がおかしい。

 

RIAA回路の前の段間トランス出口でF特を測ってみた。少しは良くなった。この原因は・・・

真ん中の深緑の線は変更前、その上の青い線は変更後。今回の奴。NFBが掛かって少しF特が良くなった。

もう少し持ち上げたいが、とりあえず音出してみよう。

 

結果は、いたってふつーの音になった。低音は少なめ。ただ、前ほど高域の癖は無い。今まで聞こえなかった音が出てきた。

やっとまともな音になった。

これでNFB量は4dB。段間トランス入口にNFBを掛けてた時はもう少し低域が出てたので、NFB量が多かったのだと思う。

NFB、増やすか?

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