低域が出ないLCRフォノイコ。段々見えてきた。
1kHzの信号を入れRCA出力0.6Vに合わせて、その時の入力を一定とし、周波数を変えて出力を測定した。
この時の入力電圧は13mVほどで、33dBほどのゲインとなる。設計は40dB(100倍)なので若干小さい。
この測定結果がRIAAカーブとなると思うのだが、青の線は明らかにおかしい。
NFBがおかしいようなので、NFBの電流を測ってみた。
なんと29.4μA。こんなに小さいの?
外しても若干電流が流れてる。
低域増幅不足は、それ以前の段のF特が原因と思う。
NFBを掛けると出力電圧が上がる現象。冗談で言ってたのだが、これはほんとにPFBかもしれない。
・・・NFBは初段に「逆位相」の信号を戻す。これで信号がほんの少し打ち消される。これが逆位相ではなく、同位相の信号なら?
これを直すには・・・どこか位相が逆なんだ。段間トランスの一次側、巻き始めの丸印は電圧の低い方。
これが逆になると二つのサイン波が打ち消す方向になるらしい。
なら二次側を反転しよう。
測定してみた。
NFBの電流が若干下がった。
赤い線は変更前。青い線は変更後。鶯色は前の段間トランス一次側からNFBを取ってた奴だ。これが一番良いのだが、音がおかしい。
RIAA回路の前の段間トランス出口でF特を測ってみた。少しは良くなった。この原因は・・・
真ん中の深緑の線は変更前、その上の青い線は変更後。今回の奴。NFBが掛かって少しF特が良くなった。
もう少し持ち上げたいが、とりあえず音出してみよう。
結果は、いたってふつーの音になった。低音は少なめ。ただ、前ほど高域の癖は無い。今まで聞こえなかった音が出てきた。
やっとまともな音になった。
これでNFB量は4dB。段間トランス入口にNFBを掛けてた時はもう少し低域が出てたので、NFB量が多かったのだと思う。
NFB、増やすか?