analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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PhfD-5 調整6 RIAAその2.

2019-10-18 00:01:44 | PhfD‐3.2

RIAA部の調整を続ける。

二つあるコイルの1.9Hの方は低域の調整だと思う。

コイルに並列に、直列に繋いだ抵抗が抱かせてある。これは巻線のターミネート抵抗に似てる。そうなると、音量を上げるのはこの直列の抵抗値を上げてコイルに電流を流してやればいい。

同じく直列に繋いだ抵抗の中点にさらに抵抗~コンデンサーが繋いである。

このコンデンサーは低域のロールオフ?の周波数を決める。設計では50Hzらしいが、これを下げよう。現在は0.47と4.7で5.17μFだが、れにさらに0.47を追加して5.64μFになれば45Hz位になるはず。

っと、よく見たらもうすでに付いていた。以前やったんだっけ。

では計算して増幅度を上げる。

現在510Ωと33kΩがパラって502Ωとなっている。この33kΩを外してしまおう。

そうして中点から取っている抵抗も600Ωの抵抗を追加して計100Ωとする。

これでどうだ。

・・・あまり音は変わらない。

うーん、なら510Ωの抵抗を600Ωの抵抗に交換して・・・・

止めた。こういうことして、音が良くなったと言ってる人がいる、と雑誌に載ってた。

RIAAを崩してまではおかしい。

 

 

多分段間トランスだ。こいつを何とかしよう。

といっても何するの?しばし考えた。

一次と二次の巻線は二巻き線ずつあるので、この接続を替えよう。

まずは二次側をシリーズからパラに替え、5kΩ:150Ωにした。いつもならここで試聴なのだが、これで周波数特性を測ってみた。トランスの勉強だ。

ん?低域が下がってる?

 

んじゃ、パラ―パラにしてみた。1.25kΩ:150Ωになる。

こうなったら全部やってみよう。

低域の伸びてる順に上から、

一次側パラ - 二次側シリーズ (1.25kΩ:600Ω)

一次側シリーズ - 二次側シリーズ (5kΩ:600Ω)

一次側シリーズ - 二次側パラ (5kΩ:150Ω)

一次側パラ - 二次側パラ (1.25kΩ:150Ω)

となった。

二次側はシリーズ(600Ω)の方が良い。

ちなみに電圧比は38dB。ここは40dBくらいになるらしいが私のフォノイコはCDとほぼ同じ音量になる位でかい音が出るので、もう少し下げても良いと思う。MCを昇圧トランス繋いで音出すと歪むし。

もしかして、トランスの二次インピーダンスを測ったら2kΩなんてなったから、下げるために二次側シリーズが良いのか、もしくはシリーズで600Ωになるからか?。

分からん。

 

 

もう一個気になってるのが、U7の内部抵抗。電流を調整して今は10,000Ωにしてるが、設計によると8kΩ位になる。こいつを10kΩ以上にしたらどうなの?

ドロップ抵抗を10kΩ→15kΩにし、初段のドロップ抵抗を33kΩ→10kΩ→5kΩ→1kΩ→120Ωと下げて行った。

これで周波数特性を測った。ほんの少し低域が伸びたが、誤差範囲とも思う。そしてゲインが34dBに下がった。

これで音出し。

Rchのみで調整してて、Lchは前のまま。さすがに分かるほど音が小さい。

片チャンだけで音出ししてるが、音が丸く大人しくなった。レンジも狭くなった感じだが、低音は少し膨らんだ。

夜中なので音量を上げるのはおあづけ。

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