analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

三極管アンプ22 SP-50を鳴らしてみて。

2019-05-15 07:27:33 | MfD‐6 (三極管アンプ)

300Bシングルアンプの使い道を探すためにSP-50を鳴らしている。

のだが、このスピーカーを鳴らすと、どうしても高音寄りとなってしまう。高音の音離れ、キレは素晴らしく良いのだが、それに低音がバランスしない。どうしても我慢ならない。

ダメか。もしかしてスピーカー、欠陥?

 

SP-50に、試しにメインのアンプEL34PPmonoを繋いでみた。

鳴り方が全く違ってきた。

まず、音の勢いが違う。思い出した。私がプッシュプルに入り込んだのは、この音を聴いたからだった。声や高音になんか異質な感じがかぶさるのだが、このエネルギー感はやめられない。さらっと薄く(300B)なく、肉感がある。

低音はまだまだだが、聴けなくはない程度に出るようになった。

プリはPR-300なのでどうかと思ったが、結構良い。

もしかして、プリってスピーカーを選ぶ?いや、選ぶのはパワーだな。パワーとスピーカーの組み合わせ、相性。・・・そうか?いいアンプはどんなスピーカーでも鳴らすんじゃないの?

 

ボリュームのつまみも少しだけ回すだけで大きい音量が出た。

スピーカーの能力を出し切った満足感が有る。

 

ふと思った。このパワーはスピーカーを選ばない。

DS-3000もそこそこ鳴らす。苦手なスピーカーは無い様だ。

対して他のアンプ、TA-FA7ES、300Bシングルなどは合うスピーカーが有ったり合わないスピーカーがあったりする。

もしかして、駆動力なのかな?なんて思う。

駆動力、そういや、AX-1200のBTLや、TA-FA7ESもDS-3000を鳴らすな。

低音で言えば、この二つがうちでは最高だ。

最初の頃は、透明な音を目指した。次第に柔らかい音を出す音を目指した。

最近はこの駆動力。ちゃんと鳴らすこと。それを目指している。あちらが立てばこちらが立たず、ではなく、すべての音が出る。これだ。

硬い音でもいい。追求していけば柔らかい感じになると思う。だがキツい音はだめだ。

そうなるとどうしてもPPが欲しくなる。

その結果が現在だ。

 

ついでにサブウーファーに使ってるstereoTYPEも繋いでみた。

こりゃ普通の音だ。何の変哲もない。

いたって普通の真空管アンプの音。

TA-FA7ESにそっくりだ。

右chにぼそぼそノイズが乗る。真空管終わりかな?

こないだmonoの真空管を新品に交換したから、その反対の古い方、多分ミューラード、をこっちにもってくか。

どうも高域に無機質な、パサついた感じが乗る。酸化金属皮膜抵抗を多用したからだとは思うが。

見てるとこの抵抗を使ってる人、結構居るんだよな。まあ、高容量の抵抗ってこれくらいしか今は無いからかもしれない。

ダメって程では無くて、気になる、程度。

思えば昔はこのような違いは許されなかった。

今は、「これも有りかな?」って思う。

回路の不完全さの方がよっぽど大きい問題に気付いたからだ。

不完全な回路で質の良くない部品は音質に影響する。のか?

 

もしかしてこのアンプ、もっと高級な部品使うともっと化ける?

 

偉そうに言ってるけど、私の技術なんて大したことは無い。

結構いろいろ体験してきたが、まだまだ分からないことがある。

SRPP。

ブートストラップ。ミラー効果。

インピーダンスと周波数の関係。

内部抵抗。カソードフォロワー。

まだまだ訳の分からないものがある。

どこまで行けるかな?

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