音量上げて煩いアンプなんて聴く気がしない。
さてどうするか。組みなおす?位相反転段は今だったらPK反転はもうやりたくない。ならばトランスでもう一度チャレンジか?
などと考えながら再度測定。
なんか直っててくんないかな、と思いながら電圧を上げる。
そんな甘いことは起きなかった。
今回は歪み(5%)を測りながら各電圧測定。
ここで思わぬことが。
ひずみ5%だと18Wほど出るのだが、カソード電圧が上がるのだ。
29V→35V程まで上がる。んん?0.058Aで1.8W、これが0.07Aで2.5Wほどに上がる。
5Wのデール巻線抵抗を使っているのだが、少し熱くなる。
出力を上げると電流増えるんだ。ってそんなことも知らんかった。
温度を測ると片方が100℃超えた。ええっ?
やっぱ5Wではきついのかな?と思い、前に買った10W500Ωに交換することにした。
ついていた5W500Ωを外すとき気が付いた。
左側の抵抗、白っぽくね?これは焼けた跡だ。
抵抗値を測るとこれだけ520Ωだ。他は500Ω。
電圧揺れるのこれかー?
測定すると、やっぱダメだ。電圧揺れる。これじゃない。
もしかして出力管のカソード電圧が揺れるのは、位相反転段じゃないか?各電圧が高いから、バランス狂ってるんか?
というわけで、電源のドロップ抵抗を復活させてみた。まずは30Ω。
過去のデータを見たら、この辺が良いと思われる。しかしこのときはEHの真空管だったので、ミューラードならもう少し電流が下がるはず。
これでどうだ!
やっぱ電圧振れる。
・・・うん、そうか、もう片方の真空管と入れ替える。
電圧は動かなくなった。これか。
ミューラードさん。疑ってごめんなさい。位相反転段は問題無さそう。
やっぱ定格超えてたから駄目だったんだ。真空管が持たなかった。
そういうことか。
そうだよな。こんだけ有名な回路だから、そんな簡単に不具合出るわけないよな。
あほな私。
音が良かったので、作り直しにならなくて良かった。