なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

「救急車で病院に行きなさい」

2022年07月07日 | Weblog

 火曜日に30歳の母親と子供(10か月男児)の救急搬入依頼が来た。隣町在住の方たちだった。

 日曜日に祖母(子供からみて)の姉が訪ねて来ていたが、その後に新型コロナウイルス罹患と判明した。母親は月曜日から喉の違和感があり、月曜日に発熱(39℃台)があった。市販のコロナの検査で陽性と出た。

 火曜日に保健所に連絡すると、病院を受診するようにと指示された。体調不良のためか車がないせいか、自力で受診できないと伝えると、救急車で行きなさい、と指示された。

 

 その町には町立病院と開業医が何件かあるが、積極的にコロナの診療をしているという話は聞いていない。救急隊は当院に搬入依頼をしてきた。

 発熱外来担当だった内科の別の先生が受けた。子供も39℃の発熱があった。親子の新型コロナの抗原定性検査をすると、二人とも陽性だった。

 保健所に発生届けを提出して、後はそちらの指示待ちになる。親子で入院するとすれば、対応できるのは県南の病院では1か所しかない。ホテル療養になるかもしれないが、病状しだいだ。(その後、ホテル療養になったと聞いた)

 

 (子供からみて)祖母は60歳前後だと思うが、さらにその親も同居しているという話もあった。濃厚接触者として検査対象になるが、陽性の時は当院入院になるかもしれない。

 市販のコロナの検査は抗原定性検査で、病院でも迅速検査としては抗原定性検査を行っている。感度の違いはあるがほぼ同じものかもしれない。しかし保健所としては病院での検査結果がないと、罹患患者とは確定しない。

  

 当院の感染病棟は、水曜日にひとり退院して、現在は1名のみの入院になっている。BA.5が東京で増加しているので、それが県内の県庁所在地での増加、そして郡部での増加と進行しそうだ。すでに昨日の県内の発生数はけっこう増加していた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする