こちらも3月22日(土)の当直の時、午後11時過ぎに救急搬入された。80歳代後半の男性で、転倒後に右側胸部から背部の痛みで動けないという。
午後から散歩?しているのを近所の方が見かけていたそうだ(自宅の前を通ったのを見た)。その後道路に倒れているのを発見して、手を貸して自宅まで連れて行ってくれた。
同居の息子が受診を勧めたが拒否していた。時間が経つにつれて、痛くて動けなくなって救急要請したという経緯だった。意識は清明で頭痛も嘔気・嘔吐もなかった。
胸部CTの骨条件・三次元構成で右多発性肋骨骨折を認めた。幸いに血胸・気胸はなかった。
念のために頭部CTも診ることにしたが、少しだが左前頭葉などに外傷性くも膜下出血もあった。
これだと脳外科に紹介しても経過観察になるので、翌日(入院は日曜の早朝になったので月曜日に)に頭部CTを再検して、広がるようなら紹介を考慮とした。
月曜日に頭部CTを再検したが、特に変化はなかった(わずかに吸収?)。鎮痛薬で痛みも搬入時よりは良くなったが、病棟としては騒ぐ患者さんとして困ることになった。