火曜日に事務で薬局の疑義紹介を担当している人から、呼吸器科の処方箋のことで相談された。その日の午前中、呼吸器センターのある専門病院から来てもらっている先生が処方していた。
処方箋にはプレドニン25錠分1(朝)となっていた。前回の処方箋ではプレドニン3錠分1(朝)だったので、たぶん2.5錠にするところを点が抜けたのだろうと思われた。
患者さんは70歳男性で住所は隣町だった。8月に別の病院で撮影した胸部CTで、右肺に浸潤影を認めていた。肺炎様陰影で、通常はまずは肺炎として治療しそうなものだ。(発症時のX線・CT。右端は受診日の軽快後のX線)
通常の細菌性肺炎ような症状がなかったのか、抗菌薬治療で反応しなかったので、特殊な陰影と判断したのだろうか。詳細はわからないが、精査必要としてその先生の在籍している専門病院へ紹介されていた。
気管支鏡検査で「リンパ球優位のBAL分画(リンパ球41.3%、好酸球35.4%)と組織診の結果より、器質化肺炎の診断に至り、プレドニン20mg内服で加療を開始しております」と診療情報提供書にあった。当院の呼吸器外来に出張(バイト)に来ているので、そちらで治療を継続して下さい、ということだった。
前回が当院初診で、プレドニンを20mg/日から15mg/日に漸減していた。その日も漸減とあるので、プレドニン12.5mg/日にしたのだった。プレドニン25錠ではなく2.5錠で、やはり点が抜けましたということだった。