なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胸部X線で分かりにくい肺炎

2022年07月17日 | Weblog

 先々週週の金曜日(7月8日)に、前日からの発熱で83歳男性が受診した。発熱外来でコロナの検査をして陰性と出て、内科新患に回されていた。

 症状は発熱としゃっくり(吃逆)が続くというもので、咳も少しある。胸部X線で肺炎はなし、と判定された。総合感冒薬が処方さえた。

 発熱としゃっくりが続いて、食欲も低下していたが、律儀に土日は受診しなかった。月曜日(7月11日)の午後に再受診した。

 発熱外来担当の先生(大学病院総合診療科からバイト)が発熱患者2名を診ていて手が回らないので、診てほしいと連絡がきた。またコロナの検査を繰り返して、陰性確認後に検査を行った。

 高齢者が風邪で高熱ということはない。胸部CTで肺炎の陰影を確認することにした。左肺上葉に明らかな浸潤影を認めた。初診時の胸部X線では肺炎と指摘することが難しい。

 さすがにもう陰影が出ているだろうと思って、胸部単純X線も撮影した。左肺炎を指摘できるかというと案外難しい。肺炎ありの目で見てしまうので、異常がありそうとは思うが。

 呼吸器科外来に来ている先生にも初診時の胸部X線をみてもらったが、これで肺炎と驚いていた。

 

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