なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

間質性肺炎、肺胞出血

2023年08月25日 | 間質性肺炎

 8月24日木曜日の呼吸器外来(大学病院からの応援)に地域の基幹病院呼吸器内科からフォロー依頼の診療情報提供書が来ていた。

 患者さんは現在85歳男性で、当院で血液透析を受けている。2年前の10月に間質性肺炎・肺胞出血として先方の病院に腎臓内科医(大学病院からの応援医師)が紹介していた。

 腎硬化症で血液透析に導入となった患者さんで、当院事務職員の父親だった。もともと胸部X線・CTで両側下肺野の気腫性変化と線状網状影が軽度にあった。

 2年前の5月から血痰が出るようになり、その時点で紹介となっていた。経過観察とされているうちに呼吸困難となり、緊急に再度紹介となった。

 

 その時に随分陰影が広がっているが、治療にどれだけ反応するのか、と思った記憶がある。ステロイドパルス療法からプレドニン1mg/kgが開始されて、軽快していた。

 プレドニンが順調に漸減されて、昨年末には2.5mg/日から休止となって、その後は無治療で経過を見られていた。特にかわりなく、胸部CTでもほどんど陰影が消失していた。当科としては終診とします、ということだった。

 随分と良くなるものだと、関心してしまう。呼吸器外来の先生も、週1回来ているだけなので(増悪しても対応できない)、あとは透析の方で経過をみて、変化があれば紹介して下さいとしていた。

 

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