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「人望」について

2021-10-02 16:57:58 | ウェブ日記
9月29日、任期満了に伴う自民党の総裁選挙が行われました。
マスコミの事前予想では河野太郎氏が大本命となっていましたが、結果は岸田文雄氏が勝利し、自民党の新総裁になり次の首相になることが確実になりました。

1回目の投票
河野太郎氏 議員票86票、党員票169票、合計255票
岸田文雄氏 議員票146票、党員票110票、合計256票
高市早苗氏 議員票114票、党員票74票、合計188票
野田聖子氏 議員票34票、党員票29票、合計63票

河野太郎氏は1回目の時点で1位になることが出来ず、1票差ではあるものの2位に甘んじました。
厳しいのが議員票で、岸田文雄氏に加え高市早苗氏にも水を開けられて3位に終わっています。
「同職」である国会議員の支持が思うように得られていないことが分かります。

決選投票(1回目の上位2人で実施)
河野太郎氏 議員票131票(1回目から+45)、都道府県連票39票、合計170票
岸田文雄氏 議員票249票(1回目から+103)、都道府県連票8票、合計257票

決選投票では、1回目からの議員票の伸びが河野太郎氏の+45票に対し、岸田文雄氏は+103票で2倍以上の差がつきました。
この差が決定的だと思います。

私は河野太郎氏が国会議員の支持を思うように得られないのを見て、「人望」という言葉が思い浮かびました。
率直に人望がないのだろうなという印象です。
国会議員も人間ですから、投票の際には政策面に加え「信用出来る人間か」も見るということだと思います。




河野太郎氏には「パワハラ」という一面があるようで、官僚の人を尊大な態度で怒鳴りつける音声が流出して話題になっていました。
また次の写真のような、「相手によって態度を変える」という一面も話題になっていました。




(偉そうな態度で椅子に座り官僚と対峙する河野太郎氏)



(外務相時代、へりくだった態度で中国の王毅外相と対峙する河野太郎氏。偉そうな態度で椅子に座る写真と比較され、相手によって態度を変える人物という印象を持たれました)


身の周りに置き換えて見ても、怒鳴り散らしたり、相手が偉い人ならへりくだり下の立場の人なら尊大に振る舞うといった、「最低限の言葉遣いや態度が出来ない人物」は印象が悪いです。
主義主張の前に人間として信用出来ないということになり、なかなか厳しいと思います。
国会議員は同じ職場で働いている分、テレビに映っていない時の河野太郎氏がどんな態度なのかを目にする機会があると思います。
なので投票結果を見るとその態度が信用を得られず、人間性に厳しい目が向けられているのではないかなと、私は思います。

古くは関ヶ原の戦いで徳川家康と争った石田三成のように、時として人望のなさが敗戦の原因になることがあります。
人間誰しも、生きていく上で人との付き合いは生まれるものです。
人望を失わずに済むように、日頃から言葉遣いや態度に気を付けて行くのは大事だと、総裁選を見て思いました。

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