評価=
「兵士」シリーズが始まり既に20年の歳月が過ぎたそうだ。初めて手に取ったのが北海道南西沖地震の後。奥尻のレーダーサイトに勤務する自衛隊員の話が掲載されていたが、奇遇にも隊員のお宅(新聞販売店)を南西沖地震の前線基地としてつかわさせていただいていたためその時期を克明に覚えている。その後、「兵士に聞け」「兵士を見よ」「兵士を追え」が相次いで出版され、むさぼりついて読んだ。理由は、自衛隊の深部に食い込んだルポで、過去この手の本は皆無だったこと。確かに自衛隊の全面協力があってのこと。さまざまな点で差し引いて読まねばならなかったが、それにしても興味を惹かれる内容だった。今回シリーズを終える理由を著者は「自衛隊の協力を得られなくなってきたから」。確かにタイトルに冠しながらインタビューの紙幅は小さくなった。それまで民間人でありながらF15の搭乗や潜水艦の乗艦など破格の厚遇を受けてきた著者。しかし、その間防衛庁は防衛省に発展し長年の念願を果たした。さらに尖閣での領海侵犯により、国防の重要性と自衛隊の存在感を示すことができた。言葉は悪いがその役割はすでに終わったとみているのかもしれない。
「兵士」シリーズが始まり既に20年の歳月が過ぎたそうだ。初めて手に取ったのが北海道南西沖地震の後。奥尻のレーダーサイトに勤務する自衛隊員の話が掲載されていたが、奇遇にも隊員のお宅(新聞販売店)を南西沖地震の前線基地としてつかわさせていただいていたためその時期を克明に覚えている。その後、「兵士に聞け」「兵士を見よ」「兵士を追え」が相次いで出版され、むさぼりついて読んだ。理由は、自衛隊の深部に食い込んだルポで、過去この手の本は皆無だったこと。確かに自衛隊の全面協力があってのこと。さまざまな点で差し引いて読まねばならなかったが、それにしても興味を惹かれる内容だった。今回シリーズを終える理由を著者は「自衛隊の協力を得られなくなってきたから」。確かにタイトルに冠しながらインタビューの紙幅は小さくなった。それまで民間人でありながらF15の搭乗や潜水艦の乗艦など破格の厚遇を受けてきた著者。しかし、その間防衛庁は防衛省に発展し長年の念願を果たした。さらに尖閣での領海侵犯により、国防の重要性と自衛隊の存在感を示すことができた。言葉は悪いがその役割はすでに終わったとみているのかもしれない。
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