国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

プロレス

2009-06-17 06:53:53 | Weblog
新日本プロレスの佐山聡扮する初代タイガーマスクの登場は衝撃だった。コーナーポストに上がるやいなや、場外の相手に向かいジャンピングボディースラムを浴びせる。リング上からのブランチャー。ローリングソバット。今までの伝統的なプロレスを嘲笑うかのような、スピード感と説得力のある異次元の格闘技に見えた。当事局アナ古館伊知郎は「四次元プロレス」と評した。好敵手だったダイナマイト・キッドは自身の技が全く通用しないことに苛立ち、リングサイドにあったビール瓶を割りタイガーに襲い掛かろうとした。プロレスがショーから格闘技に変わった瞬間ーとはいい過ぎだが視聴者にそれくらいのインパクトを与えた。一方の馬場が社長に就いた全日本は衰退の一途をたどる。ジャンボ鶴田などのスタープレーヤーは擁していたが、新日の煌びやかさには程遠かった。第二代タイガーマスクとして活躍した三沢も一時は社長に就任するが、その後袂を分かち新団体「ノア」を設立する。「ノア」の興行の特長は今までタブーとされてきた他団体との交流戦を盛んに行ったこと。衰退期の離合集散と見る向きもあったが、ファンからは新鮮な試みとして歓迎された。しかし、それにより試合中繰り出す技が大きくなっていたのも事実。受身をとることが前提だったジャーマンも豪快さだけを売る「投げ放し」が多く見られるようになる。雪崩式のバックブリーカー、パワーボムなど、二人合わせると300キロにもなる体重が、一点に集中されれば悲劇は容易に予想できる。しかし、中途半端なプレーを許さない雰囲気が会場を支配していた。そんなときに事故が起こった。事故の瞬間は公表されていないが、垂直式のバックドロップにより後頭部をマットに叩きつけられ頚髄離断、衝撃のほどが窺える。今年の春、日テレがプロレスの地上波放送を中止した。遠い昔であるが金曜のゴールデンタイムで放送され、国民的なスポーツとされていたが視聴率低迷には抗うことができなかった。「ノア」も深夜枠で放送されているが前途は必ずしも明るくはない。一部報道によると今年で引退を考えていたようだが、プロレスの神は三沢にリング以外で死ぬことを許してはくれなかったようだ。

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