国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

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2014-02-21 09:02:23 | Weblog
過去2月26日に日本で起こった重大事件と訊かれれば、日本人なら誰もが戦前陸軍若手将校が起こした軍事クーデター未遂226事件と答えるだろう。それでは明日2月22日といえば、これも昨今急激に認知度が高まったことだろう。ご承知の通り、竹島が島根県に編入された日「竹島の日」である。
歴史の糸を手繰ってみると、この一見なんの関連のなさそうな二つの出来事が実は深いつながりがあり、二つをつなぐ人物が浮かび上がる。さてなぜ日本政府が竹島を日本領であると宣告したかというと、それはなんと日露戦争の勝敗を決する日本海海戦のためだという説がある。ウラジオストック入港を企図するバルチック艦隊の戦略は、夜陰に乗じ対馬海峡を通過し、日本海を一気に日本艦隊を撃破しながら北上するというもの。一方迎え撃つ連合艦隊は艦隊決戦を希求していたが、広範な日本海を舞台とした追撃戦を繰り広げなければならない可能性もあった。しかし、国際法上他国領での交戦は戦後国際社会から非難される可能性があるため、日本政府は急遽それに先んじ竹島の領土宣言を発し、島根県がこれを実行したというものなのだ。日本海海戦の戦果はあえて説明することもないだろうが、その時駆逐艦船長として旗艦スワロフに魚雷を命中させ理るなど獅子奮迅の闘いでで武功を残したのが、226事件で青年将校から君側の奸の烙印を押され銃弾を浴びた鈴木貫太郎だったのだ。ご存じの通り鈴木貫太郎は、事実上の終戦処理内閣として昭和天皇から聖断を引き出すことになる人物だ。しいて言えば、不敗日本の神話をかたち作った日露戦争から、全てを失い焦土を化した約40年間を全てその目で見続けていたのが鈴木貫太郎ということになるのだ。少々強引だったかな。
ところでこの日は、韓国国内で「竹島の日」に抗議する大規模集会が開催される予定のほか、島根県庁でも急進派の抗議行動がある模様だ。「日本が露国と戦わなかったら、ロシア名がついていたはずだ」…複雑な心境で見ているのは鈴木貫太郎一人ではないはずだ。

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