国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

JR

2013-11-13 09:08:31 | Weblog
苫小牧の食肉加工業ミートホープの食品偽装事件は、雨水を使用した冷凍肉の解凍の発覚に始まり、牛肉100%表示に関わらず、異物を混ぜた水増しや、菌検出のデータ改ざんなど前代未聞の事件に発展し、その後取引先が販売した加工食品の大々的な自主回収まで及んで、日本の食品の安全神話、北海道ブランド一瞬で瓦解した。食品関係ではこれで膿が出きったのかと思っていた。大きいエビを大正エビ、小さなエビを芝エビと称することが中華料理の慣例だった。会見で料理長はそのように釈明した。一般社会でこの釈明が通用しないことは明らか。高級デパートや高級ホテル、老舗酒蔵も例外ではなかった。純米酒に醸造アルコールを加える。ステーキ肉に牛脂を注入する。会見では誤表示と言うが、偽装、詐欺以外適切な言葉は浮かばない。
さて偽装よりさらに悪質性が高いのが改ざんではないだろうか。止まることを知らないJR北海道の数々の不祥事の中で最も許されないもなのが今回露見したレール幅数値の改ざん。そこには失念、放置、不作為とはレベルが違う確信的犯意がある。経営トップが命を絶ち責任を取り、企業再生を果たす途上に起こったこの事件は、JR北海道という企業の病巣が考えていた以上に広範囲で、しかも外科的治療が困難なほど進行した末期状態の表れでもある。
「菜の花の沖」司馬遼太郎は、高田屋嘉兵衛が商人たちに信頼されるようになった一端に、荷を抜かないことという至極まっとうな商売をしたことを上げる。それまでの商取引がいかに酷かったかが窺える。あれから250年、一連の事件で日本人の本質とはと考えずにいられない。

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2 コメント

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Unknown (シャクシャイン)
2013-11-14 09:29:03
日本人の過ぎた高級志向も一因なのでしょう。落語のネタにありそうな。
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Unknown (ジータ)
2013-11-13 15:58:21
景品表示法ができたのは、牛の絵が描いてあった缶の中に鯨肉があった「ニセ牛缶事件」(1960年)がきっかけでした。それからいつまで経ってもこの手の話は途切れませんね。
一律に「故意でない」と言っているのは故意だったら「詐欺罪」が適用になるからです。景表法だと行政指導だけですが、詐欺罪だと実刑ですからね。ミートホープの社長も4年食らっているようです。
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