国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

DVではなくHV

2013-01-09 08:58:20 | Weblog
 昨年販売されたガソリン駆動自動車、軽自動車、HV車(EV、PHV含む)三種の割合がそれぞれ三分の一で拮抗状態になっている。正確を期した表現にすると、HV系がエコカー補助金の追い風を受け大躍進し互角の立場になった。昨年11月の新車販売台数10傑では1位がアクアHV2位がプリウスHV、3位から6位までが軽自動車、7位にエンジン駆動ノートが辛うじて食い込む。ガソリン市場価格は150円を超える、ガソリン車の約2倍の燃費性能を誇るHV車にシビアな消費者が飛びつくのはむしろ必然で、近い将来HV系がメーンになるのは必至の状況だ。
 販売好調のアシストは経済性だけではないではない。そこには311の影が。震災後住居は無事だったが、電気の供給が遅延し、家電が全く使用できない状態が長期間続いた。そこで災害に備えエンジンで発電できるHV系を選択する客が増えたというのだ。さらに構想は拡大し、車のバッテリーを中核として都市全体を一つの蓄電システムとする「スマートコミュニティー」というシステムも進行中だ。
 さて、平成6年全国で約6万カ所あったガソリンスタンドが、すでに4万カ所を切るまでになった。わずか20年で店舗が60%までに減少する産業などそうざらにない。理由はHV系の普及によるガソリン需要の急激な落ち込み。12年前の約80%なのだそうだ。さらに老朽化したガソリンタンクの改修を義務付ける法律の期限が迫っていることで、見切りをつける経営者が激増している。
 この状態を早くから予測し、未知の分野ながら飲食業に打って出て大成功を収めている石油卸業者がある。異業種参入に当初社内で猛反対が起きたようだが、今はかなりの収益を上げているようだ。先見の明、そして経営者の決断が企業を躍進させた好例と言えよう。それにしてもHV車のシェア拡大で桶屋ならぬ居酒屋がもうかるとは。