時代屋の女房で直木賞を受賞した村松友視のデビュー作「私プロレスの味方です」。村松氏はこの本の中で「プロレスとは自分の強さをアッピールするショーである」との見方を示している。誰もが毎試合セメントでやっているは見ていないと思う。むしろショー的な要素が強いと感じているはずだ。この本はいわばプロレス関係者の内部告発。マッチメーカー、レフリーだった作者が当時の経験を書き連ねたものだ。その上で、プロレスをアメリカのようにエンターテイメントとして位置付けていかなければ将来はないとしている。今週末にTV放映されるAll ways 三丁目の夕日の中でプロレスに熱狂する茶の間の風景がある。時代は昭和30年代はじめ。あれから50年、生き残りを模索しなくてはならない時代になった事は確かなようだ。