「マグダラのマリア」とはまさにダビンチコードのキーパーソン。プロテスタントとカソリック教徒との評価が大きく異なっている、いわば教義の根幹に関わる女性だ。このような内容を期待して読んだが、残念一般美術論に終始した。そういえば先日ローマ法王がイスラム教を批判する内容の発言をして大きな騒ぎになったが、もともと法王になる前からイスラムに対して批判的な言動が問題視されていた。この問題は鎮静化に向かっているといわれているが、サラエボの銃弾で勃発した第一次大戦のように、偶発的にせよ何か起きてしまえば、取り返しのつかない事態に陥る。