晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『男はつらいよ 寅次郎物語』 80点

2006-11-19 16:24:27 | 日本映画 1980~99(昭和55~平成11) 

男はつらいよ 寅次郎物語

1987年/日本

元気を取り戻した寅さん

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆75点

シリーズ39作目。ヒロイン秋吉久美子が、久々に寅さんを元気にさせた。
秀吉という少年の母親探しで、偶然知り合った吉野の旅館での父さん母さんと呼び合うところがほのぼのとしていい。もう以前のような、失恋劇は通じないシリーズならではの辛さを上手く乗り越えた。吉野と伊勢志麻の美しい風景と、名物の別れのシーンが情緒たっぷりに電車と船で2回もある。そして、光男が寅さんに「人間は何のために生きているのか?」と聴くシーンなど見所満載のシリーズとなった。


『ブラック・ダリア』 75点

2006-11-19 14:52:02 | (米国) 2000~09 

ブラック・ダリア

2006年/アメリカ

前評判ほど悪い出来ではない

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆75点

「L.A.コンフィデンシャル」のジェイムズ・エルロイ原作を、サスペンスの巨匠・ブライアン・デ・パルマが監督。
'47にロスで起きた有名な迷宮入り猟奇殺人事件で、バッキー(ジョシュ・ハーネット)とリー(アーロン・エッカート)のロス警察刑事と、2人を惹き込むエイ(スカーレット・ヨハンソン)の物語。それに、被害者エリザベス・ショート(ミア・カーシューナー)と大富豪の娘マデリン(ヒラリー・スワンク)が絡む。
前評判は今ひとつだったが、時代を切り取ったシュールな映像でデ・パルマ監督は健在だ。凝りに凝ったカメラワークも相変わらず魅せてくれた。
余りにも有名な事件だけに登場人物が多く、予備知識の有無でストーリーの判りにくさが難点だ。前半でのバッキーが、リーとの友情やケイとマデリンへの愛情の揺れを描くあまり、肝心のブラック・ダリア殺人事件のミステリーが薄まってしまったのが残念。