男はつらいよ 知床慕情
1987年/日本
「知床旅情」がぴったりな38作目
shinakamさん
男性
総合 75点
ストーリー 75点
キャスト 80点
演出 75点
ビジュアル 80点
音楽 75点
シリーズ38作目で、知床の自然がいっぱい。世界遺産になる20年近く前に撮った景色が大画面に広がり、バックに「知床旅情」の唄が流れると、まるで観光映画のようだ。
そこに住む獣医(三船敏郎)と出戻り娘(竹下景子)親子の情愛を描いている。偶然ヒッチハイクした寅さんが居候して地元の暮らしに溶け込んで、「スナック・はまなす」のママ・悦子(淡路恵子)と獣医との恋の仲人をする。自分の恋には臆病なのに他人の恋は痒いところに手が届くほどキメ細か。寅さんの本領発揮だ。大スター三船敏郎に配慮して、キャラクター設定がズバリ当てはまった回でもある。脇役陣では、船長役すまけいが役得でいい味を出している。
柴又のメンバーでは、満男(吉岡秀隆)の身長が伸びたのに驚かされる。