もうね、ツッコむのはやめようと思ってたんですよ。
理由は先日、ブログにあげた通り。
でも、これでは、そういうわけにもいかんわな、と。
市長陣営の車から「今村候補にだまされないでください!」という連呼が聞こえてきたりする、今日この頃。
今朝、JR西宮駅での駅立ちに行こうと思って郵便受けを空けてみると「まどわされないでください!」と書いた↓現市長のチラシ↓が入っていました。
まどわされないでください!@住みよいまち西宮をつくる会
で、ここらへん、ものすごく奇異に感じるのは、「だまされるな」とか「まどわされるな」とか「レッテル貼り」とか言ってるけど、今村候補のマニフェストであったり政策的主張の「ここがおかしい!」「ここには無理がある!」的な主張が、全然ないことなんですよ。
なんだか、ここらへんの話、本来最も重視されるべき
●政策の内容
●その実現可能性
といった話ではない、あさっての話に終始している気がして仕方がない。
私は、それが、ものすごく気持ち悪いのです。
私は、この市長選挙を、西宮の未来を決める大事な政策論争の場としたいと考えているので。
ただ、そういう話を続けていても仕方がありませんよね。
というわけで、それを言うなら、これこそ「まどわされないでください!」「だまされないでください!」ちゃうんかい!!という話をば。
先程、上に上げたチラシでは「こうの昌弘の4年間の実績」として、
①市債(市の借金)が減り
②基金(市の貯金)が増え
③人件費・職員数が減った
ことが書かれています。
ところが、よくよく見ると
①は平成10年度と平成25年度の比較
②は平成17年度と平成25年度の比較
③は平成12年度と平成25年度の比較
となっていまして。
・・・あのー、河野氏が市長に就任したのって平成22年のことですよね???
全然「4年間の実績」じゃないのですが。。。
個々の検証は時間の関係上、避けますが、例えば、以前のブログにも書いた通り、職員数は現市長の就任前に比べて、就任後、増えています。
(参考:ズバリ、ツッコむ②×しぶや祐介の活動日記 )
当然、他についても推して測るべきなのでしょう。
・・・これこそ「まどわされないでください!」だと思うのですが。
他にも、同様の話があります。
以下は、兵庫県議会議員・大前はるよ氏が今年1月16日の県議会で行った質疑です。
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【大前県議】
西宮の県立病院と市立中央病院については、地元では統合を求める声もあるようだが、仮に市から要請があった場合、統合に向けて動き出す可能性はどの程度あるのか。
↓
【病院事業副管理者】
西宮市内の両病院の統合についてであるが、現時点において、西宮市が単独で整備する方向で計画を発表し、設計も進めているため、方針転換は難しいのではないか。
県としては、資産償却などの課題はあるものの、両病院は同様の医療機能を担っており、また、厳しい経営面を改善していくため、統合には一定の効果があると考えているため、万一、市の方針転換があれば、協議に応じる可能性はあるものと考えている。
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この内容、市長の「ズバリ、答えます!」に書いてあった『県立病院との統合については、将来の選択肢ではありますが、引き受けるメリットがないので、現時点では県から「検討することは考えていない」との回答が来ています。』とは完全に矛盾しています。
これ、なかなか意思をはっきり示そうとしない議会答弁になれた我々の目から見ると、ムチャクチャ前向きな答えに見えます。
しかも「引き受けるメリット」あるっていう趣旨のことを、はっきり言ってるし。
てゆうか、ほんまに県と統合に関する話してんのかいな???
これこそ「まどわされないでください!」やんけ、と。
こういうのとは大きく違う話ですが、ツッコミついでにもう一つ。
兵庫県議会議員・ののむら竜太郎氏がブログに、『河野 昌弘 西宮市長から4月20日執行予定の西宮市長選挙立候補表明に伴うご挨拶を受けまして、3週間以上検討しました結果、「公約等に対する要望」を手交いたしました。』という記事をアップしています(本人ブログからは既に削除)。
西宮市長選 河野昌弘候補推薦 維新の会 野々村竜太郎兵庫県議
で、以下、そこから一部抜粋。
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・私に、現職兵庫県議会議員として、選挙対策本部での役割を与え、選挙公報に推薦人として記載すること。そうでなければ、ブログ等空中戦のみの支援を許容すること。
・私が、関西大学校友会西宮支部の役員に復帰できるよう、働きかけること。
・私が、任期満了に伴う兵庫県議会議員選挙に立候補する場合、選挙公報に推薦人として記載するのを快諾すること。
・将来、引退を表明された際、私への後継指名を検討すること。
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この内容についてのコメントは避けますし、本人もブログで書いている通り「この要望全てが受け入れられるとは限りません」なのは当然です。
が、ここから一つ、多くの方に考えて頂きたいことがあります。
それは市長が、こんな形で要望を取り交わしたのは、ただ彼一人ではないはずだ、と言うことです。
今回、河野市長は百以上の団体・多くの政党から支援・推薦を受けています。
それはすなわち、その課程で、同様に様々な要望を受け取り、それらによってがんじがらめになっている可能性が高いということを意味します。
もちろん全ての団体・政党が要望を交わしているとは思っていません。
また交わした要望の中に、多くの市民にとって有益な内容も含まれていることだろうと思っています。
それでも。
これで本当に、市民の方を向いた、市民にとって大切な政策をこそ一番重視する政治ができるのだろうか?と思わずにはいられないのです。
というわけで、今日はこれまで。
改めて、今回の市長選挙が西宮の未来を決める、大事な政策論争の場としての本来の役割を果たすことが出来るよう、切に願いつつ。
それでは失礼いたします。