乱造される心の病 クリストファー・レーン(著)2009年8月発行
原題は「シャイネス」で、米国の精神医学会が、1980年代初めに米国の
精神疾患を再定義したプロセスを、非公開のメモや当時関わった医師達の
証言を元に、詳細に再現している。
その作業が、如何に恣意的に、そしていい加減に進められたか、
(フロイト派の精神分析医達との確執、対立、排除)
をメモや証言から解釈しているのが特徴的。
「シャイネス」とは、日本語でいえば、「内気」「はにかみ」など、、、
奥ゆかしくはあっても、決して病とは思われない。
ちょっと前までは、美徳でさえあったような気がする。
それが、現在、米国流の精神医学の世界では、「内気は病気」であり、
「社会不安」「回避性パーソナリティ障害」などの病名がつけられ、向精神薬
が処方されているそうなのだ。
1980年初期に医師が新たな病気の定義をつくったことにより、
それ以来「内気」が病気とされてしまったのだ。
特に、米国において、明るく積極的な性格でなければ幸福にはなれない、
といった偏った価値観がメジャーとなっていることも要因。
こうして新たな精神疾患が増えることにより、製薬会社は向精神薬など、
売上を大幅に伸ばすことになる。
本書中に、宣伝写真が沢山掲載されているが、「心の病は薬で治せる」と
いった製薬会社の巧みな宣伝が、大衆に刷り込まれ、医薬品市場は倍増する。
そんなに良い薬が生まれているのなら患者は減るはず・・・
ところが、精神薬が次々でるにつれ、米国で患者はむしろ増えていく。
何故か?
その疑問を解くべく書かれたのが、この本だろう。
読みやすい本ではないが、なるほど、と納得することが多々あった。
それにしても、シャイで内省的で引きこもり気味・・・?の私は、
(他人の評価はおいといて!)
日本の地方都市に住んでいて幸いだったのかもしれないなぁ。
わがまあ母
原題は「シャイネス」で、米国の精神医学会が、1980年代初めに米国の
精神疾患を再定義したプロセスを、非公開のメモや当時関わった医師達の
証言を元に、詳細に再現している。
その作業が、如何に恣意的に、そしていい加減に進められたか、
(フロイト派の精神分析医達との確執、対立、排除)
をメモや証言から解釈しているのが特徴的。
「シャイネス」とは、日本語でいえば、「内気」「はにかみ」など、、、
奥ゆかしくはあっても、決して病とは思われない。
ちょっと前までは、美徳でさえあったような気がする。
それが、現在、米国流の精神医学の世界では、「内気は病気」であり、
「社会不安」「回避性パーソナリティ障害」などの病名がつけられ、向精神薬
が処方されているそうなのだ。
1980年初期に医師が新たな病気の定義をつくったことにより、
それ以来「内気」が病気とされてしまったのだ。
特に、米国において、明るく積極的な性格でなければ幸福にはなれない、
といった偏った価値観がメジャーとなっていることも要因。
こうして新たな精神疾患が増えることにより、製薬会社は向精神薬など、
売上を大幅に伸ばすことになる。
本書中に、宣伝写真が沢山掲載されているが、「心の病は薬で治せる」と
いった製薬会社の巧みな宣伝が、大衆に刷り込まれ、医薬品市場は倍増する。
そんなに良い薬が生まれているのなら患者は減るはず・・・
ところが、精神薬が次々でるにつれ、米国で患者はむしろ増えていく。
何故か?
その疑問を解くべく書かれたのが、この本だろう。
読みやすい本ではないが、なるほど、と納得することが多々あった。
それにしても、シャイで内省的で引きこもり気味・・・?の私は、
(他人の評価はおいといて!)
日本の地方都市に住んでいて幸いだったのかもしれないなぁ。
わがまあ母