あきない世傳 金と銀 四 貫流編
高田郁(著)2017年8月発行
主人公「幸」が嫁いだ大阪天満の呉服商「五十鈴屋」を舞台に
奮闘を続ける、シリーズ第四弾。
四代目の後添えとして嫁いたものの、間もなく先立たれ、
五十鈴屋のためにと頼まれ五代目徳兵衛となった惣次と再婚、
夫婦で店をを盛り立てていこうとしていた幸だったが、
幸の商才を疎むようになった惣次が、羽二重生産者との間の
トラブルで、プライドを傷つけられたことを機に、
店主の座を放り出し、姿を消してしまう。
人柄もよく、商売の才に長けた幸を見込んだお家さん「富久」の支えも
受けながら、幸は再び数々の困難を乗り越えて行く。
今回は、五十鈴屋の危機ということで、
三兄弟の末っ子、三男坊で作家修行をしていた「智蔵」が家に戻り、
お店のために、そして商売が好きな幸はついに3度目の結婚を・・・という展開に。
話の展開がスピーディだし、やっぱり面白いので一気読み。
第五弾が手元に来るのを待ちかねているところ。
わがまま母