できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

3月3日のプリキュアの話です。

2024-03-04 11:31:58 | プリキュア話

今度は3月3日のプリキュアの話です。実は昨日、1泊2日で長崎に出張していたのですが、そのときのホテルで久々にリアルタイムの放送分を見ました。ただ、帰宅後もう一度ゆっくりと動画配信分を見たので、今日、ブログを書きます。

この3月3日放送分ですが、「いろは&こむぎのコンビがどういう経過で生まれたのか?」の説明と、いろはちゃんの家族を紹介することがメインの回でしたね。そして、いろは&こむぎの絆を考えることも、今回のテーマでした。

冒頭ではまず、いろは&こむぎが早朝の海岸を散歩するところからはじまります。そのとき、なかなか散歩で歩いてくれない子犬・ポンちゃんに手を焼く母娘に出会います。でも、いろはちゃんがポンちゃんに声をかけると、ポンちゃんはいろはちゃんの手をぺろぺろなめます。いろはちゃんは「ペットサロンと動物病院をやっているから」といって、その母娘を誘います。

いろはちゃんの家に行くと、ペットのトリマーをやっている父親が、ポンちゃんの飼い主の母娘の相談に応じます。どうやらポンちゃんはリードをつけて散歩をするのを嫌がるのだと。それを聞いていろはちゃんの父は、まずは抱っこして、外に出ることになれるようにと話します。「リードは飼い主との信頼の証し」なので、まずは部屋のなかでいっしょに歩いたり、抱っこで散歩をしたり、いっしょに遊んでよりそうことが大事だと。

そんなとき、いろはちゃんはこむぎが家に来たときのことを思い出します。獣医の母が営む動物病院で、ケガの手当を受けていたこむぎ。首輪をしているので、元の飼い主のところに戻らなくちゃいけないと説明する母。でも、いろはちゃんは、こむぎを家で飼いたいといいます。母は「こわいめにあった子で、体も心も傷ついている。仲良くなるまで時間がかかるし、飼い主が見つかったら家に帰る。それでも飼いたい?」と、いろはちゃんに尋ねます。そんないろはちゃんの手を、こむぎがペロッとなめます。いろはちゃんはこむぎを抱きしめて「この子と仲良くなりたい」と。

その後「ここが今日からあなたの新しい家」といって、いろはちゃんはこむぎの世話をはじめます。なかなかなついてくれないのですが、だんだん距離が縮まってきます。そして父といっしょにこむぎに似合いそうなリードを見つけたとき、このリードでいっしょに散歩したいといろはちゃんは思います。やがて、こむぎはいろはちゃんになじみ、リードをつけていっしょに散歩できるようになります。

こむぎは「いろはとなら大丈夫って思えた、ありがとう」と。「どうして大丈夫って思ったの?」と聞くいろはちゃんに、こむぎは「リードをつけたら、いろはを近くに感じて、ワンダフル!」と答えます。いろはちゃんも、こむぎが人間の姿になって話せるようになり、「気持ちが聴けるようになって、ワンダフル!」と伝えます。

そんなとき…。さりげなく、プリティホリックに暮らすマユとユキの姿が挿入されます。前の週、いろはちゃんにプレゼントをもらったマユですが、「お友達になれるかなあ? お返ししなくちゃ」とネコのユキに話しかけています。まあ、これからどういうかたちでマユ&ユキが、こむぎ&いろはコンビと仲良くなるのか、楽しみですね。

さて、その後、こむぎはいろはちゃんとお散歩に出かけます。犬の姿のときのリードのように、人間の姿でふたりで出かけるときも、なにかつながれるものがほしい。そんなことをこむぎが言いかけたときに、ペンギンの姿のガルガルが現れます。

人の姿になったこむぎといろはちゃん、そして途中から合流したさとるくんが海岸に駆け付けると、海が凍っています。その凍った海の上を、ペンギン姿のガルガルがすべって動いてます。そこですぐにこむぎ&いろはコンビはプリキュアに変身します。

つるつるの氷の上でプリキュアになったふたりは、ペンギン姿のガルガルをつかまえようとしますが、足がすべって転んでしまいます。そこでキュアフレンディがスケートの要領で動くことを思い付き、キュアワンダフルと手をつないでガルガルをおいかけます。やっとおいついた…と思ったら、急にガルガルが飛び上がり、今度は海に潜ります。潜ってどこを泳いでいるのかわからないので、プリキュアたちは海の上にでてきたところをつかまえようとします。

海の上に出てきたガルガルは、氷の橋を街の方につくり、その上をすべりはじめます。そのガルガルにおいつこうと、キュアフレンディのアシストで、キュアワンダフルがとびあがります。そして氷の橋の上でなんとかおいついたとき、橋が割れてキュアワンダフルが落ちそうになります。そのキュアワンダフルを海におとさないように…と、キュアフレンディが手を差し出したとき、プリキュアたちのコンパクトが光ります。そのコンパクトからは、ちょうちょの印がついたリボンがでてきて、ふたりのプリキュアの手を結びます。その結んだリボンがお互いをくっつけて、キュアワンダフルは海に落ちずに済みます。

「人の姿のときは、手をつなげる。リードのかわりに手をつなぐ」「私も同じことを思った」と、ふたりのプリキュアは自分たちの絆に気付きます。そんなとき、街のなかにある石が光り、あらためてふたりを結んでいたリボンが変化して、フレンドリータクトがでます。「ふたりの仲良しパワーが生み出した」というキュアワンダフル。そんなとき、前回登場のキラリンウサギも現れて、キュアフレンドリーのタクトにキラリンウサギの力が加わります。すると、キュアフレンドリーの耳がウサギのようになり、ガルガルの音や声が聞こえるようになります。でも、キュアワンダフルが同じタクトを使おうとしても、効果はありません。

そのあと、キュアフレンドリーはガルガルの音や声を聴いて動きを予想し、見事にガルガルの動きを読み切って、つかまえます。ガルガルを落ち着かせると、そこにはかなり疲れているペンギンが出ます。ふたりのプリキュアは、そのペンギンをニコガーデンにもどします。

エンディングですが、こむぎは「なぜ自分はタクトが使えなかったのか?」と不満そうです。一方いろはちゃんは「こむぎと話せるようになって、こむぎの気持ちがわかってうれしい」といいます。それを聞いたさとるくんは「いろはちゃんがうれしいと、ボクもうれしい」と伝えます。そして、こむぎ&いろはのふたり(ひとりと一匹ですが)は「これからもたくさんお散歩しよう」と話します。

…ということで、今回はいろは&こむぎの暮らす家のこと、こむぎを飼い始めたきっかけ、いろは&こむぎの絆から新しいプリキュアのアイテムがうまれること、この3つが描かれましたね。ただ、こむぎが不満を感じているように、プリキュアのタクトがなぜこむぎ=キュアワンダフルには使えなかったのか? そこが疑問です。その疑問を解消する回が、次回3月10日の放送分になりそうですね。


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2月25日分のプリキュアの話です。

2024-03-04 09:45:32 | プリキュア話

またまた数日、ブログの更新が途切れてしまいました。この間、原稿執筆や校正作業があったり、この土日は長崎まで1泊2日で出張していました。ということで、遅れましたが、2月25日分のプリキュアのこと、書いておきます。

2月25日放送分は、例のユキという名前のネコと暮らすマユのことを紹介し、こむぎ&いろはのプリキュアコンビと接点をつくるというのが、物語の大きな流れです。それとともに、キラリンウサギという新たなキャラも登場します。

今回の冒頭では、「プリティホリック」というコスメショップ兼住宅で、ユキとマユが目覚めるところからはじまります。このプリティホリックは、別の街から転居してきたマユの母が営むお店。マユの母は、マユがつくったちらしを街中で配り、お店を掃除して、お客さんが来るを楽しみに待っています。その一方で、オープン初日を迎え、マユは「お客さん来るかな? 来ないとどうしよう。知り合いが誰もいない街でお店開くなんて、お母さんはすごい…」と不安そう。そんな不安な気持ちを、マユはユキをだいて、ユキのにおいをかいで落ち着かせています。

さて、こむぎ&いろはのプリキュアコンビとさとるくんは街の地図を見ながら、海浜公園など、ガルガルが出現した地点をまわって情報集めをします。そこへメエメエが現れて、3人(正しくはふたりと1匹)をニコガーデンに誘います。ニコガーデンに行くと、キラリンウサギが回復した姿を見せてくれます。キラリンウサギはニコガーデンのなかにある島に行き、そこにある宝石の力で、ニコガーデンの一部の地域を回復させます。メエメエの話では、キラリンウサギのような力のある動物を9匹あつめれば、ニコさまが戻るのではないか…と。でも、そんなメエメエの話を聴かずに、「今日からプリティホリックがオープン。一番乗りになりたい!」というこむぎ&いろはのコンビは街に戻ります。自分の話を聴いてくれなくて困ったメエメエは、ニコガーデンと人間の街をつなぐスマホを、さとるくんに渡します。

プリティホリックでは、マユが母といっしょに「お客さんくるかなあ…」と待っています。そこへこむぎ&いろはのコンビが現れます。「チラシがかわいいから、気になった」といういろはちゃんい、マコはネコのユキを紹介します。雪の降る日に出会った白猫なので、ユキちゃんだそうで。ただ、最初こむぎは犬の姿のままだったので、プリティホリックの中には入れません。そこで人間の姿になって、こむぎ&いろはのふたりでお店に入ります。

お店に入ると、かわいいものがいっぱいで、いいにおいがします。マユの話では、全部母のデザインで、アニマルタウンの人向きにつくったのだとか。そんななか「メイクしたことないな~」といういろはちゃんに、「試してみない?」「マユ、いろはちゃんにメイクを。娘はメイクが上手だから」とマユの母が声をかけます。そのあと、マユの母は、お店にやってきたおばあさんたちと話し始めます。その裏で、こむぎはユキに声をかけます。こむぎは「ユキのこと知ってるよ」とか「自分は犬だけど人のかっこうに変身できる」とかいうのですが…。

別室で、マユにメイクをしてもらういろはちゃん。マユは「大丈夫かな? ちゃんとできるかな? こわくない、こわくない…」と不安そう。一方いろはちゃんは「メイクはマユさんにお任せ」といいます。そして、メイクをしてもらいながら、いろはちゃんはマユにいろいろ話しかけます。自分が湾岸第二中学校の生徒だということ、マユちゃんと同じクラスになれたらいいと思っていること、等々。ただ、メイクをはじめるとマユは真剣。ひとことも話さなくなります。

メイクがおわると、いろはちゃんは大喜び。「いっしょうけんめいやってくれて、ありがとう。マユちゃん集中力がすごい!」と声をかけます。でも実は、マユははじめて誰かにメイクをしたようです。その裏で、こむぎはユキに話しかけると、ユキはネコパンチで応じます。そのあと、メイクが終わったいろはちゃんを見て、こむぎは「笑ってる、楽しそう、かわいい」といって、自分もメイクしたがります。「こむぎもメイクする~」といって、目のまわりを化粧し始めると、なんだかタヌキみたいになります。そして帰り際、マユの母に「また来てね~」と声をかけられて、「学校でも会えるよ」とこむぎ&いろはのコンビは帰っていきます。その様子を、マユは不安そうに見ています。一方「ワンダフルなお店だったね」「なんだかマユちゃん、不安そう」「いっしょにお散歩すれば元気になる」と会話しながら、こむぎ&いろはコンビは帰ります。

その帰り道で、黒いガルガルのたまごがでます。たまごのなかからはタヌキのガルガルがでて、猛スピードで車道に出ようとします。車にはねられると危ないから、こむぎ&いろはは変身して、プリキュアになってガルガルと止めようとします。でも、タヌキのガルガルの動きは、とても速い。「こわがっているのかも」「ずっとジグザグににげてる。おびえているみたい」「初めて来た街でこわがってる」「いっしょにあそぼう、友達になろう」と声をかけるのですが、それでも車道に飛び出そうとします。なのでプリキュアたちは車をバリアでとめて、そっとガルガルに近づこうとします。そして追いついて、抱きしめて、「ニコガーデンに帰ろう」と声をかけます。するとガルガルはもとのタヌキの姿に。そのタヌキをニコガーデンにもどすのですが…。そこでメエメエがこむぎ&いろはに何か話そうとするのですが、やっぱり聞いてもらえません。しかたがないので、メエメエは大事な用事をさとるくんにスマホで伝えます。

このタヌキのガルガルの姿とうまく重ね合わせるように、実は新学期を転校先の湾岸第二中学校で迎えるマユの不安な気持ちが描かれます。このあたりが、プリキュアの上手な描き方ですね。こむぎ&いろはコンビとかかわって「今日は疲れたけど、楽しかった」「いろはちゃんと友達になれるかな…」と思うマユの姿を描いたあと、前の学校にいるとき、教室でひとりぼっちだったマユの姿をさりげなく挿入します。そして「私にはユキがいる」と、また一言、マユに言わせます。こういうところで、どことなく「転校先になじめるか不安なひきこもり系の女子中学生」としてのマユの姿を描くわけですね。

そしてラストですが、こむぎ&いろはのコンビが「お届けものをもってきた」といって、プリティホリックに現れます。それは、いろはちゃんの父がおすすめのペットとのおさんぽバックで、いろはちゃんも持っているものだとか。「マユちゃん、ユキちゃん、アニマルタウンへようこそ!」といろはちゃんが声をかけて、今回の放送分はおわりです。

…まあ、こんな感じで、ひきこもり系女子中学生のマユ&ユキという白猫のコンビが今回、登場しました。私の予想では先々、このコンビもプリキュアになりそうな気がするのですが…。ただ、ひきこもりがちな女の子なので、みんなになじめるようになるまで、かなり時間がかかりそうですね。ということは、プリキュアになるまでも時間がかかるのではないかと。ということで、この2月25日放送分の話はおわりです。


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