できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

昨日(5月20日)のプリキュアの話です。

2018-05-21 19:17:16 | プリキュア話

先週金曜日(5月18日)から昨日(5月20日)まで、2泊3日で札幌に出張していました。全私教協(一般社団法人全国私立大学教職課程協会)の定期総会・研究大会が、この土日に、札幌市内のホテルと酪農学園大学を会場として行われていたためです。

それにしても、連日30℃近くまで気温があがるようになった京阪神と、まだ夜は一桁台の気温(到着した日の新千歳空港で、確か6℃って表示見ました)の札幌界隈との寒暖差が大きくて、なんだか体調が変です。

そんなわけで、昨日のプリキュアは今日(5月21日)に録画で見ました。

今回のプリキュアは、いよいよルールーちゃんの正体がプリキュアたちにバレてしまうという展開。そういう展開に至るには、プリキュアたちの敵・クライアス社の課長・パップルが一役からんでいます。

基本的な物語の流れとしては、まず、プリキュアたちのクラスメイトのあきが、ほまれ(キュアエトワール)に「弟子入りしたい」と言って、なにかとほまれにまとわりつきます。これに対して、あきの親友で風紀委員のじゅんなが、何かとあきのじゃまをしにきます。ほまれはなんとかあきとじゅんなを仲直りさせようとするのですが、でもうまくいかず、かえって落ち込みます。

ほまれは気分を変えようと、不思議な赤ちゃん・はぐたんの居る「ビューティーハリー」に行って、はぐたんと遊びます。日頃と様子のちがうほまれのことを、イクメンに変身したハリーが心配して声をかけます。でも、「なんでもない」といって、雨のなか、ほまれはビューティーハリーを飛び出してしまいます。

一方、パップルはプリキュアたちの学校に潜入し、そこにルールーがいることをつかみます。ルールーは自分がプリキュアたちの秘密を潜入して調査しているのだとパップルに言いますが、パップルはルールーがプリキュアが変身に使うアイテム・プリハートを奪えば、プリキュアはたたかえないと伝えます。

さて、雨のなか飛び出して行ったほまれを探しに、はな(キュアエール)・さあや(キュアアンジュ)が傘をさして出かけます。そのときに、前にも登場した不思議なオジサンがでてきて、「空模様と人の心は似ている。晴れていても気づけば雨が降ることもある」のような、かなり意味深なことを言います。

また、ハリーは公園の屋根付きの滑り台の上で寝転んでいるほまれを見つけ、傘を渡します。自分がずぶ濡れになっても傘を渡して帰ろうとするハリーを、ほまれは追いかけようとするとき、なぜかルールーが登場して、ドキッとします。ルールーはどうやらこのとき、寝転んでいるほまれからプリハートを奪ったようです。

その後、雨宿りしているところでけんかしているあきとじゅんなのトゲパワワを使って、パップルがオシマイダーを発注します。そのオシマイダーにキュアエール・キュアアンジュが挑みますが、苦戦します。そこでほまれはキュアエトワールに変身しようとするのですが…そこで初めて、プリハートがなくなったことに気づきます。

でも、ほまれはハリーが止めるのも聞かず、プリハートが手元になく、変身できなくなってもなお、あきとじゅんなのこと、また、ふたりのプリキュアのことを助けたくて、オシマイダーに挑もうとします。そんなほまれの姿を見て、なぜかプリハートを一度は奪ったルールーが「私にはたたかえない」といって、ほまれにプリハートを返します。ここから先はまぁ、お察しのとおり。キュアエトワールの活躍であき・じゅんなは仲直りして、トゲパワワの弱ったオシマイダーを3人のプリキュアが力を合わせて…という展開です。

そしてラストの場面。当然、プリキュアたちからルールーに「なぜ、あんなことを?」という疑問が投げかけられるのですが、そこにパップルが現れて「機械仕掛けの人形」としてのルールーの動きが止められ、連れ去られてしまいます。ここではぐたんが「ルールー!ルールー!」って声を出して泣いていたのが印象的です。これはきっと、何か次につながる伏線なのでしょう。

ちなみに次回予告を見る限り、どうやらルールーはパップルたちに改造されて、再びクライアス社の手下としてプリキュアたちを攻撃してくるようです。ただ、そういうルールーに対して、プリキュアたちはいろんな戸惑いを隠せないようでもありますね。

前々から書いているとおり、このルールーちゃんの存在によって、「AIとかロボットには人間の気持ちが理解できるのか?」「ロボットには人間のような感情が芽生えるのか?」という主題が、どうやら今年のプリキュアの物語のなかにちりばめられているようにも思います。ここまでの展開では、ルールーはプリキュアたちの調査と称して、人間の世界にどんどん溶け込んでいく。そのなかで少しずつ人間的な感情を示し始めてきましたが…。次回以降は逆に、ロボットとして存在している以上、作り手の命令にどうしても従ってしまう側面を描くのでしょうか。もしもルールーちゃんの「作り手の命令にどうしても従ってしまう」側面を今後何回か描くとしたら…。それをプリキュアたちがどのようにひっくり返して、ルールーちゃんに人間的な感情を見出していくのか、そこが楽しみになりますね。



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