できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

2010冊目:蟻塚亮二『沖縄戦と心の傷 トラウマ診療の現場から』

2014-10-04 08:40:39 | 本と雑誌
2010冊目はこの本。
蟻塚亮二『沖縄戦と心の傷 トラウマ診療の現場から』(大月書店、2014年)

この本が書かれたのが、今年だというのが驚き。
あれだけの壮絶な地上戦がたたかわれた沖縄において、生存された方々に何らかの心的な被害が生じていないほうが、よく考えればおかしいはず。
そしてその心的な被害がその後の生のなかで、いろんな場面で生じてきてもおかしくない。
にもかかわらず、日本の精神科医療はこれまで、この沖縄戦の問題にまともに向き合ってこなかった・・・ということを、この本は指摘しています。

沖縄戦と心の傷: トラウマ診療の現場から

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2009冊目:岡田憲治『言葉が足りないとサルになる』

2014-10-04 08:36:10 | 本と雑誌
2009冊目はこの本。
岡田憲治『言葉が足りないとサルになる 現代ニッポンと言語力』(亜紀書房、2010年)

政治学者の立場から、今の日本社会における人々の使う「ことば」のあり方を検討した本。
自分の考えを論理的に「表現」する力が、「政治」について考えることの土台。
そのように言いたいのだろうな、と思った。
人文学部生に「政治」と「表現」について考えさせるには、うってつけの本だと思う。

言葉が足りないとサルになる

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2008冊目:佐々木知子『日本の司法文化』

2014-10-04 08:31:44 | 本と雑誌
2008冊目はこの本。
佐々木知子『日本の司法文化』(文春新書、2000年)

検察官OBの弁護士で、アジア諸国の警察・検察関係者と交流を続けてきた方が書いた本。
ちょっと古い本だが、日本の刑事司法の特徴が諸外国のそれとの比較のなかでよくわかる。

日本の司法文化 (文春新書)

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