tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

オダマキの花は、洋か和か・・・

2014-05-18 18:02:03 | 日常雑感
5月18日(日)浅草三社祭
朝から青空が広がり爽やかな一日でしたが、やはり北風が強かった・・・。

今日は溜まっておりました用事を全部済ませたハードな一日でした。
日常的なことですので、一か所にとどまって、という事がなく、次から次へといった具合でした。
それでも午後にはひと段落しましたのでのんびりできたといえます。

       

    オダマキ

これも西洋オダマキの一種ですが咲き始めました。
咲き始めはうつむいたように下を向いておりますが、開くに従い横を向き始め、開き切ると上を向いて種を実らせます。

今のオダマキは、西洋オダマキと日本原産のオダマキと2分されているようですが、西洋オダマキが圧倒的に多いいようです。
どこの園芸店を覗いても、日本のオダマキを売っているところはありません。
扱っているのは、山野草を専門にしているところだけです。

我が家にもいろんな種類がありますが、すべて西洋オダマキで、残念ながら日本原産のものはありません。
どうしてこんな事になってしまったのでしょうか?

答えは唯一つで、西洋オダマキの方が強くて育て易いからです。
私も今まで深山オダマキと言われる種類のものを園芸店で取り寄せて育てた事がありますが、2年持った事がありませんでした。

購入したその年は花を咲かせますが、翌年には花芽を持たず、次の年には冬を超えることなく消えてしまいます。
何度かチャレンジしてみましたが、我が家に来ては消えてしまうのでは可哀想な気がして、それ以降は、意に反して西洋オダマキだけを育てております。

オダマキは、キンポーゲ科オダマキ属の多年草で、ツーンとしているので、開き切って上を向く前のものを選んで、根〆に他の花を入れるとおさまって綺麗に生けられると思います。
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強風の吹き荒れる中、お稽古で・・・

2014-05-17 18:11:11 | 茶の湯
5月17日(土)
朝から強い北風が吹いており、野草棚の草々も可哀想なくらい揺れております。
時おり虎落笛と共に吹き付ける風に庭の木々も大きく揺れ動いております。
嵐のようです。

今日も自宅でのお稽古でした。

   

   青梅

お菓子屋さんから届けられたお菓子は、「青梅」で、求肥に包まれた味噌餡が程よい甘さで口の中へ広がります。
お稽古が終わった後でいただきましたが、お菓子も、お茶もホットした心を和ませてくれます。

   

   青楓の茶碗

お菓子を頂いた後で、たっぷりと点てたお茶は疲れた体も心も癒してくれます。
特に週最後のお稽古でもありますので、終わった後の開放感は言うに言われぬほどの心地よさを残しております。

   
   
   オドリコソウ

踊子草が咲き始めました。地味な花ですが妙に好きな花で、この花が咲きますと嬉しくなってしまいます。
シソ科オドリコソウ属の多年草で、里山の木陰や少し湿り気のあるところに群生しているところを見ることができます。

紫がかったものや、白咲の種類もあります。
オドリコソウの由来は、花の姿が盆踊りでもしているように見える所かの命名で当を得ている。

   梢から はやす蛙や 踊花   一茶
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茶花も外来種が増えたか・・・

2014-05-16 20:38:44 | 茶の湯
5月16日(金)
午前中の穏やかな日和が嘘のように、午後になるともの凄い風が吹き出しました。
いつもの事ですが、草花に与えるダメージは計り知れません。花の茎は折れてしまうし、葉は風にあおられて傷だらけになってしまいます。

今日は自宅でのお稽古です。

   

   西洋オダマキ

最近のオダマキは西洋・・・と付く種類が圧倒的に多くなっております。
「洋物は使ってはいけない」と言われておりましたが、最近では使っている人が多いらしい・・・。

時代と共に変わって行くのでしょうが、近い将来には、日本の楚々とした美しい花が洋物と言われる種類に席巻されてしまうのでしょうか?
外来種はとても強く、日本古来の花のように、ある程度のテリトリーを守りながら生きているのとは違い、どこでも、根を張って繁殖する力を持っております。

動物もしかり、外来種の駆除をしてやらないと、日本の生き物たちが絶滅してしまいかねないからです。

   

   歩々是清風

この時期に掛けたくなる軸です。
総持寺の前貫主大道晃仙禅師にお願いいしまして揮毫して頂いた墨蹟です。

托鉢する雲水が並んで歩いている画に「歩々是清風」という賛があります。如何にもこの季節の感じがいたしますが。

     

   床の間                   オダマキと丁字草

軸も横物と言われるものと、一行物と言われるものとありますが、それぞれ違った雰囲気を持っております。

好き嫌いもあるでしょうが、その軸の特徴的な力でお茶室の雰囲気を決めてくれます。
私自身も最初は1行物ばかり集めておりましたが、最近は逆になって来たような気がいたします。

自分の手元に来た軸を見て見ると、ほとんどが横物ばかりです。

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国宝「風神雷神図屏風」を真近に・・・

2014-05-15 18:45:20 | 日常雑感
5月15日(木)京都葵祭
朝は少し雨模様でしたが、午後からは晴れ間も見られ過ごしやすい一日でした。
今日木曜日は、明日からのお稽古のための準備の日ですが、早起きをして東京国立博物館へ行って来ました。

   

「栄西と建仁寺」が三月から開催されておりましたが、中々行くことができず、ぎりぎりの今頃になってしまいました。

栄西禅師は日本に禅宗を広め、京都に建仁寺を開創したことで有名ですが、茶の木を日本に持ち帰り、喫茶の習慣を広めたお方としても知られております。
建仁寺と言えば、「四頭茶会」そして、国宝の「風神雷神図屏風」があまりにも有名です。

「四頭茶会」には、10年くらい前に、先生に連れられて末席に連なるという貴重な体験をしたことがあります。
この「四頭茶会」は、今の茶道の原型と言われており、きわめて儀式に近いものがあります。
これから、あれほどの体験ができるとは思いませんので、改めて先生に感謝です。

そして、建仁寺と言えばもう一つ、国宝の「風神雷神図屏風」ですが、お寺さんに展示してあるのは模写したものだそうで、今日のような機会がなければ本物を見ることは出来ません。
風神と雷神が一対の屏風になっておりまして、展示フロアーを圧倒し続けておりました。

あまり大きいので少し離れて見た方が全体を見られますから良いかも知れませんが、近寄ったり、離れたり十分堪能してまいりました。

   
  
   ユリノキ

ユリノキですが、博物館の前に植えられていて、その説明文によれば、モクレン科ユリノキ属の落葉高木で、明治8、9年頃渡来した30粒の種から育った1本の苗木から、明治14年に現在地に植えられて以来博物館の歴史を見守り続けている。

   

原産は北アメリカと中国に隔離分布している。
こんな説明がありました。
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挨拶ができれば人が変わる

2014-05-14 18:29:59 | 茶の湯
5月14日(水)
各地で30度を記録したニュースが流れております。それでも、家の中に入るとヒンヤリといたします。

今日も大學へ行って来ました。
こちらの大学は、まだ冷房が入りませんので、お稽古をしていても、じわりじわりと暑くなってくるのが分かります。
お点前をしている子たちはもっと暑いはずです。

    

    いつものお茶室で

花は昨日と同じ白花紫蘭です。
どちらも同じ花を持って行き同じように生けてもらいます。

1年生から4年生までそろってのお稽古です。お稽古が終わった人から1年生を見てあげておりました。

昨日と同じで、まずは挨拶からです。
彼女たち、今までこれほど真剣に挨拶の仕方を練習したでしょうか?5回やって出来なかったら10回、10回して出来なかったら20回、そんな風に集中して練習を繰り返していれば、どんなに覚えの悪い人でもできるようになります。

「挨拶は頭を下げない」「腰から曲げる」「肘を張らない」「相手の顔を見て挨拶をする」「ゆっくりと体を戻す」と、上級生たちが盛んに言っておりました。
これさえ守って挨拶をすれば完璧です。

来た時にはぺこぺこと頭を下げておりました1年生が、終わりの挨拶の時は、上級生と同じようにしておりましたから、覚えてくれたのでしょう。
できるようになると、その場での顔つきが変わってまいります。

    

    お菓子

今日のお菓子は?と聞いたら、誰もが解らない・・・困ったことです。
お菓子屋さんが言って行かなかったのか、聞いても忘れてしまったのか、今度行った時に話しておかなければと思っております。

いずれにいたしましても、どちらの大学も1年生が大勢来てくれたのでよかったと一安心です。
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挨拶で恥ずかしさを克服できるか・・・

2014-05-13 18:30:38 | 茶の湯
5月13日(火)
夏のような暑い一日でした。
それでも、朝晩の寒さを考えると着る物の調整が中々難しいところです。

町中を歩いている人も、真夏のような人、まだまだ冬か?と思わせる服装の人達がは入り混じっております。

今日は大学へ行って来ました。

   

   白花紫蘭

いよいよ新入生たちも落ち着いたようで、それぞれの名札を付けてお稽古を始めました。
まずは挨拶の仕方から教え始め、帛紗の取り方たたみ方など基本を覚えてもらう事が第一です。

挨拶の基本は、相手の目を見て声をかけお辞儀をすることが大切ですが、これが中々できないのが現実です。
相手の顏を見る事すらできません。照れくさいようです。

それでもお茶室で繰り返し繰り返し挨拶をすることにより、恥ずかしさや照れくささは払しょくされて行きます。

   

   柏餅

今日のお菓子は柏餅でした。
食べては美味しいのですが、口に入るまでが大変で、誰もが四苦八苦しておりました。

みんな緊張もしているのでしょうが、小さく切って食べているから余計に切れません。
お菓子の味、解ったでしょうか?

   

   上級生

上級生は拝見まで進んでおります。
やはり、ひと通りできるようになりますと、お稽古もちょっと、だらけてしまいますので、少し進まないと飽きてしまいます。
本人たちは一生懸命やっているのでしょうが、近くで見ていれば解ります。

これからも、ちょっと飽きた頃に違った事を取り入れながらやって行こうと考えております。

    
  
    水苔のベットで

水苔をすみ家にしているアマガエルですが、2匹の内の1匹は大分緑色になって来ました。
サギ草が少しづつ伸びて来ておりますので、カエルも少し変化して行くのかも知れません。

可愛いですね。

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茶色のアマガエルのすみ家は・・・

2014-05-12 18:33:03 | 徒然日記
5月12日(月)
強い南風が吹くという天気予報でしたが、風も無く穏やかな一日でした。
月曜日はストレッチでスタートです。

今日も行って参りましたが、何となく膝や股関節が痛くなってしまい、一生懸命やり過ぎたかな・・・と思っております。
余り無理しないでおこうといつも思っておりますが、始まるとつい一生懸命やっている自分がおります。

   

   アマカエル

野草棚に住み着いている蛙です。
いつもサギ草の鉢に潜り込んでおりますが、今日は珍しく山芍薬の葉の上で休んでおります。いつもは水をやると飛び出して来るのですが・・・。
住み着いているために本来の緑色ではなくミズゴケの茶色に染まっております。

住み着いているのはいいのですが、潜り込むためサギ草が表面い押し出されていることがしばしばです。
サギ草はただいま1センチほど芽を出し始めました。

      
   
   黒竹

玄関前の黒竹の筍が4本出て来ました。
竹が広がらないように大きな鉢に植えてありますので、4本も成竹にさせては余りにもきゅうくつになってしまいます。

今の内にどれを残すかを決めてしまわなければなりませんが、いまだに決断が付かずに筍ばかり大きくなっております。
何となく可哀想な気がいたしまして・・・

竹の為にも早く決めて整理しないとかえって可哀想です。
解っているけれど・・・。
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先生の思い出がいっぱいの花が・・・

2014-05-11 17:47:58 | 徒然日記
5月11日(日)母の日
母の日の今日は、朝から痛いような日差しが降り注ぎ気温もぐんぐんと上がっておりました。
それでも家の中に入ると、まだまだヒンヤリいたします。

午前中に所要を済ませ、午後は溜まっておりました頼まれ仕事をひとつずつ済ませて行きました。
自分の好きなことですので苦にもならず楽しみながら・・・。



大山蓮花

先週床の間に生けましたオオヤマレンゲが咲き始めました。

茶花として使うには大きくなった蕾を使いますが、床の間で開いてしまう事はありません。
先週のお稽古でも、「開くとどんな花ですか?」と聞かれましたが、中々上手に説明することができないでおりました。

開くと近くに行っただけでほのかな香りがいたします。
もう少し経つと一斉に咲き始めますからむせ返るほどの香りがすると思います。

この花には、先生との思い出がありまして、先生が、お家元に生けてあったのを拝見し、次のお稽古の時に、「お家元に生けてあった花が綺麗だった・・。夢のような花よ」そして、「オオヤマレンゲ」と教えてくれました。

5月で植え替えにはまだ間に合いますので、すぐに奈良県にある茶花の園芸店に注文しました。
1週間もしないで送られてきたのが我が家のオオヤマレンゲです。

もうかれこれ数十年たちますが、元気な木に成長して、たくさんの花を咲かせて楽しませてくれます。
この花も見るたびに先生を思い出す花の一つです。

早速、明日ハガキに印刷して先生にお見せしようと思います。
90歳を超えてまだまだお元気ですが、記憶が少し遠くなっておりますので、少しでも刺激になりますように、先生の好きな花の写真を見て頂いております。

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千鳥のお菓子で八つ橋を思うか・・・

2014-05-10 18:35:03 | 茶の湯
5月10日(土)
朝から強い北風が吹き付け、木々のざわめきが止むことが事ありません。
この時期の風は、木にとっても、そして、私の大事な草々にとっても相当ダメージを受けます。

特に、草花は芽吹いて直ぐのこの風ではひとたまりもありません。
茶花として使うには、花ばかりではなく葉も大切ですので、葉が痛んでしまっては使う事ができません。

   

   千鳥

お菓子屋さんから届いたお菓子は、黄身餡に千鳥をあしらって可愛いもので、口の中で柔らかな甘さが広がり、やさしく美味しいお菓子です。

   

   八つ橋の茶碗

お稽古が終った後で、お菓子とお茶を頂きました。
茶碗は今の時期によく使われる、「八つ橋の絵」の茶碗です。

八つ橋といえば、在原業平を思い浮かべますが、愛知県知立市八橋町に「八橋伝説の地」が現存しており、いい伝えによれば、在原業平がこの地で休息中に、
橋のほとりに咲く杜若を見て、「かきつばた」の5文字を頭に置いた歌を詠んだといわれている場所と伝えられております。

日本各地にこうした伝説と現実とが入り混じっての伝承がたくさんありますが、そんな地を訪ねて歩くのも面白いかも知れません。

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オオヤマレンゲに薫風が・・・

2014-05-09 20:32:32 | 茶の湯
5月9日(金)
午前中は初夏のお天気でしたが、お昼を回る頃から雲が青空を覆い、突風のような強い風が吹きつけておりました。
天気予報の通りです。

今日は風炉に移ってから初めてのお稽古日です。

   

   オオヤマレンゲ

大山蓮花と書きますが、文字の通りで、山に咲く蓮花のような花という、そのままの名前を頂戴しております。

最近でこそ、公園などにも植えられて、珍しくも無い花になりましたが、数十年も前に、私共が担当したお茶席で使用した時は、皆さん本当に驚かれておりました。
あれ以来、私どもの周辺では皆さんそれぞれどこかで手に入れて植えたようで、この時期のお茶会というと床の間に生けてあることがしばしば・・・そして、珍しい花ではなくなってしまいました。

鮮烈な印象を残した花は使い難く、あのお茶会以来私共もお稽古以外で使った事がありません。
モクレン科の落葉低木で、関東以南の深山に自生しており、特に奈良県の大峰山に多く見られることからの命名だそうです。

   

   床の間

この時期だけという事であれば、この軸もそうで、「薫風自南来」。
さわやかな薫るような南風が吹いて来るといった意味なのでしょうが、軸を見ているだけで心地よくなって来るような気持になります。

この軸も、自宅でお稽古を始めた頃に手にした思い出の軸です。
長谷川寛州老師の揮毫されたもので、老師もまだお若く私は、老師の綺麗な文字が好きで、よくお願いしては書いていただきました。

お坊さんの字は、上手い下手を言っていけないといわれておりますが・・・。
どうなのでしょう?
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