tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

お稽古はシルエットの中で・・

2012-07-11 18:37:39 | 茶の湯
今日も暑い暑い一日でしたが、九州地方は大雨のニュースが伝えられております。

今日も暑い中、コンクリートの中のお茶室でお稽古でした。

お花を生けてもらいますが、中々位置が定まらずに苦労しております。お花をいつまでも持っていてはいけない事。生ける花を選んだら、手の中でイメージどうりの形を作り、すばやく花入れに生ける事。など話しながら生けたのがこちらです。



皆さんが生けた花

今日は参加している人が少なく余裕のお稽古でした。それよりも、大人数の時は見られないことがありますが、今日はゆっくり見ることが出来ましたので、こまごまとした所作に声をかける事ができ、たまには、これも良い事かも知れません。



真剣な眼差しで

今日のお菓子は、昨日と同じ「ナデシコ」でしたが、お菓子屋さんによって、これほどの違いがある事を改めて実感いたしました。

そして、お稽古もおわり、帰りの道でのことですが、幼稚園児くらいの子供が道路で手を挙げておりましたので停車して、子供を渡らせたのですが、その子が、道路を渡り終えると、くるりとこちらを向くと深々とお辞儀をしていたのには驚くと共に感動してしまいました。思わず私も頭を下げてしまいました。
きっと、素敵な親御さんに、きちんと躾けられながら育てられているのだろうと感心してしました。

何だか嬉しくなってしまい、まだまだ、捨てたもんじゃないな~と・・・・。独り言。
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小さなお茶室から

2012-07-10 18:40:27 | 茶の湯
梅雨の合間の夏日。暑い暑い一日となりました。

今週最初のお稽古です。小さなお茶室にクーラーが入って3年目になります。それまではどうしていたか・・・想像できると思いますが、誰もが汗びっしょりでした。

お点前が済むと、足の形に畳が濡れているのが当たり前で、我慢できない時は、座ったところにタオルを敷いてお点前をしておりましたから・・・。よくやってものです。



垂發に掛花入

狭いお茶室に大勢が集まれば、人の体温だけでも暑くなりますので、節電を騒がれておりますが、クーラーはフル稼働です。お陰さまで快適な環境でお稽古が出来るようになりました。



お菓子はナデシコ

今月の終わり頃には、山でもカワラナデシコが咲き始めると思いますが、ひと足早くナデシコを拝見しました。そして、美味しいお菓子でした。



お稽古の合間に、お菓子とお茶を出してくれました。それでもお稽古が始ってしまうと、お菓子など食べている余裕がありませんから、中々口に運ぶことができません。

それでも、お茶が点つ頃を見計らって、私もお菓子を頂きます。そして、食べ終わる頃には、水屋にいた人がお抹茶を手にして出て参ります。

いいタイミングです。まるで見ていたようですが、そっと見ていたのでしょう。

美味しく頂戴いたしました。
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珍しい花シデシャジンは・・

2012-07-09 18:16:40 | 日常雑感
梅雨空から一転して、夏の日差しが照りつける暑い一日になりました。相変わらず、じめじめとしております。

今日も昨日に続き、キキョウ科の珍しい花が野草棚に咲きましたので紹介したいと思います。
シデシャジンという名前を頂いている優しい花ですが、育てるのは少し難しい・・・。



シデシャジン

この花は、山地の少し湿り気のあるところを好むようで、水がジッワとしみ出ているようなところに自生しているのをよく見かけます。
漢字で「四手(紙垂)沙参」と書きます。神前に捧げる玉串や御幣などに使用する、白紙を細く切り込んだ幣に似ていることからの命名だそうで、云われてみれば見えなくも無いようです。



アップ

キキョウ科シデシャジン属の花で、本州から九州、朝鮮半島に分布している夏から秋にかけて咲く花です。
寂しい花ですので、これだけでは余りにも寂しく映りが悪いので、他の花と混ぜて篭などに軽く生けると落ち着くと思います。

それにしても、四手(シデ)とは良く付けた名前だとも思います。


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梅雨空にキキョウが咲き始めた・・・

2012-07-08 19:10:17 | 日常雑感
今日も安定しないお天気が続いていります。むしむしとまとわりつくような梅雨特有の一日でした。

そんな天気ですが、紫色をしたキキョウが咲き始めました。



キキョウ

キキョウは秋の七草に数えられている、いうならば秋の花ですが、現代のキキョウは園芸種がほとんどであるため、このように早く咲いてしまうのでしょう。

9月に入るとよく行く山の草原にはキキョウも咲いておりますが、園芸種のように、株になって数本で立ち上がっているキキョウを見たことがありません。

萩や女郎花そしてススキなどの中に、ひと際目立つキキョウは、1本だけが凛々しく咲いております。そんな訳で、山のキキョウを見ていると、キキョウその花は綺麗ですが、やはり庭に咲いた花とはどこか違います。

こんな事を書きながら、春先の株分けから植え付け、そして、週一回は水肥をやり、毎日の水やりと、それ相応な手を掛けていることを書かなければなりません。

見事に咲いたキキョウにに感謝・感謝。
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夏の取り合わせで・・・

2012-07-07 17:17:51 | 茶の湯
今日も一日梅雨空のうっとうしい日となりました。七夕ですが今宵の逢瀬はかなわないのでしょうか?

昨日からのお稽古の続きで、今日も葉蓋の水指を使って夏らしい取り合わせでのお稽古でした。



葉蓋の水指での点前坐。

葉蓋は、水指の蓋に換え梶の葉を蓋とするもので、裏千家十一世家元玄々斎宗匠の創案によるものです。
過ぐる年の七夕の茶会の時に、自分の好んだ「末廣籠」の受け筒を水指に使用して、梶の葉を蓋にして使用したのが始まりだそうです。

梶の葉は、七夕にちなんだ植物で、平安貴族は梶の葉に、心に秘めた願い事をしためて捧げたといわれております。更に、神事にも使用されるほど尊い木といわれております。



青梅

お菓子屋さんから届いたお菓子は「青梅」ちょっと遅いような気がしましたが、そのまま使用いたしました。求肥に包まれたみそ餡の甘さのバランスが絶妙な美味さで、お菓子を食べたという実感がわいてくるようなお菓子でした。



傘の絵 平茶碗

傘の絵が描かれた茶碗で、傘を配して櫛目で雨を表しているこの茶碗は、この時期になると必ず出す茶碗です。

今日は七夕ですが雨模様。残念ながら天の川は見ることが出来ませんが、雲の上では、一年に一度の逢瀬をきっと楽しんでいると思います。
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豪華な茶花が床を飾る

2012-07-06 18:56:50 | 茶の湯
今日もはっきりしない、むしむしとした一日となりました。

昨日、近くに住んでいる兄夫婦が山へ行って来たと言って、たくさんの花を届けてくれました。もちろん今日のお稽古に使わせて頂きました。



花は、我が家のタカノハススキ・チダケサシ以外は山の花で、ヨツバヒヨドリ・オカトラノウ・ミヤマオダマキ・ホタルブクロ・ベンケイソウの7種です。

山からの帰りの道々で、採って来てくれた花ですから、どの花も活き活きとしておりました。

鵜篭に生けましたが、どの花もツンとした背の高い花ばかりですので、バランスを考えながら生けますが、花は手際よく生けなくてはなりませんから、頭の中で大よその感じをイメージしてサット生けます。

前にも書いたと思いますが、花を人間の手でいつまでも持っていると、「花は焼けど状態だ」と聞いておりますから、手早く生けるようにいつも心がけております。



軸は、この時期になるとよく掛けるもので、「雲悠々 水潺々」(うもゆうゆう みずせんせん)。

動かぬ雲。さらさらと絶え間なく流れる水。静と動の極地をいい表しているそうです。

床の間という小空間の軸を見て大自然を想像し、花を見て野原に揺れる小さな花に思いを馳せる。こんな素敵な世界を、自分自身の心に描ける幸せを感じて欲しいと思います。
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お稽古の準備は灰形から・・

2012-07-05 18:14:05 | 茶の湯
今日は梅雨空ですが雨は降らず蒸し風呂のような一日になりました。
ハンゲショウも葉がすっかり白くなって、梅雨明けの兆候を知らせておりますが、これが中々うまい具合にいかないのがお天気のようですから・・・。

今日は、朝から大掃除でした。2週間お稽古がなかった分念入りなお掃除になりました。口上ではありませんが、「隅から隅まで・・・」という具合です。



篩った灰を風炉に入れたところ

時間のかかる作業から始めましたから、灰形が最初でした。昼食前に終るつもりで始めた灰形でしたが、向山に挑戦したために1時間たっても出来上がりません。出来上がるどころか、前を整えるだけでギブアップ。



二文字押切 水の卦を書いて出来上がり

結局慣れている二文字押切を作り終わらせました。こちらは慣れているため30分くらいあれば仕上がります。
出来上がった写真を見ると前瓦が左により過ぎている事が分ります。でも、こうして記録して残して置けば自分自身の鍛錬には欠かせない資料となります。

今度のお稽古日には前瓦を中央に据え直そう。

夏の道具といっても、5月にほとんどが出ておりますから、茶碗や水指そして薄器などですから、それ程ではありません。
それでも、出ていた物は仕舞わなくてはなりませんから、使わなくなった道具は箱に収めてしまいます。

水指は、ガラス製の物や、広口の物を出しますが、葉蓋使用もありますから出しておかなくてはなりません。

茶碗では、夏といえば平茶碗がよく使われますが、私は個人的にはあまり好きではありません。扱い難いという面もありますが、同じお抹茶を頂くのでしたら、綺麗な絵が描かれている普通のお茶碗で頂くのが好きです。



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暑さの中今日もお稽古・・

2012-07-04 18:22:51 | 茶の湯
何だか急に夏らしい暑さになりましたが、午後からお稽古でした。

車から降りるとムッとするほどの暑さを感じながら、コンクリートの歩道を歩き、コンクリートで出来ている建物に入ります。冷房が効いているのか、入った瞬間は少しは涼しく感じましたが、やはり暑かった・・・。

今日は人数が多く、合間を縫って写真など撮っている余裕はありませんでした。2箇所のお稽古を見続けるのは、目も神経もクタクタになるほど疲れますが、自分のお稽古にもなります。



カライトソウ

夕方、野草棚に水やりに行くと、待っていた花が開き始めておりました。可愛い花を見るとやはり元気が出まして、大急ぎで水やりを済ませ、カメラを向けておりました。

何枚も撮りましたが中々気に入ったのがなく、再度花の前に・・・・。そして残ったのがこの1枚です。

カライトソウは、日本特産種で、花の様子が、唐から輸入された美しい絹糸に似ている事からの命名で漢字で書くと「唐糸草」で、バラ科ワレモコウ属の多年草です。

先端から咲き出す珍しい花で、茶花として使うには、他の花と混ぜて使うことが多く、日持ちもしません。そして、雨にあたると惨めなほど醜くなってしまいますから、生けてからの霧吹きなどには注意が必要です。

いずれにしても可愛い花です。
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小さなお茶室にて・・

2012-07-03 18:59:06 | 茶の湯
梅雨らしい一日でしたが、月が替わり最初のお稽古になります。

小さなお茶室でお稽古が始まりました。
直は風炉、曲がりは盆略です。足の運びが違うためにどちらも交代で行いますが、2箇所での同時進行ですから、目の届かない場合もありますが、慣れれば目の隅に引っかかりますから注意する事が出来ます。



信楽の花入にシモツケとハチジョウイトススキ

お稽古は真剣で、足の痛さを忘れてお点前をしておりますから、建水を持ってから、足の痛いのに気が付いて動けない人が多く、そんな時は、ゆっくり足を伸ばし痺れを取ってから動くようにアドバイスをしておりますが、「大丈夫です!」なんて元気に立ち上がろうとしますが、立てない、動けない・・・。

自分でも経験が有りますから、痛くなったら先生の注意など右から左と素通りしてしまい、早く終わりたいの一心でしたから、よく皆さん頑張っております。



お菓子は蛇の目

お菓子が運ばれてきた時、目を近づけてじっと見ましたが解らず・・・お菓子は?と聞いてみましたところ、「蛇の目」ですという返事に、もう一度お菓子を見ておりました。

食べては美味しいでしょうが、重そうな傘でした。

そんな楽しいお稽古でした。


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チダケサシとチダケって・・・

2012-07-02 18:14:45 | 日常雑感
梅雨の合間の暑さとは違う、本格的な暑さを感じさせた一日でした。気象庁が梅雨明けを宣言しないまま夏に突入なんて年もありました。さて今年は・・・

今日は予約してあった歯医者さんへ行って来ました。
半年ごとの定期検診ですが、5回通うことになりましたが、本日を持って終りとなりました。

毎回、口の中が、工事現場のような音をさせての治療でしたが、掃除と少しの補修で終わりになりました。後は半年後です。

さて、我が家の野草棚では、チダケサシという面白い名前を頂戴している花が咲きました。



チダケサシ

漢字で書くと、「乳茸刺」だそうで、この花が咲く頃に採れる「乳茸」を採取するたびに、この花の茎に刺していたので乳茸刺という名前が付いたといわれておりますが、よく解らないという。



鉢に2本だけ咲きました。

花の茎は確かに堅くしっかりしており、60センチくらいはありますから、茸は充分に刺す事は出来ます。

草原のちょっと湿り気のあるようなところに群生して自生していますが、丈が高く目立ちますので、草原の風に揺れている様は見ていてあきません。

ユキノシタ科チダケサシ属の多年草。


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