tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

今日は、この話題でしょう。

2012-05-21 16:33:24 | 日常雑感
5月21日は歴史的な日らしいのですが、あまり興味の無い私にとっては、テレビという特等席で様子を見るだけで充分だと思っておりました。

ご近所が賑やかになり始めた頃、新聞を取りに玄関を出ると、なにやら鱗状の模様に一瞬驚き、直ぐにカメラを持ち出して撮っちゃいました。



 地上の日食(玄関先)

写真を撮りだすと、興味がないと思っていた事などすっかり忘れて撮り続けている自分がおりました。
そして、庭に出て見ると木々の幹にも、日食文様が鱗のように並んでいるのには、またビックリです。



幹の文様

さすがにテレビ各局が、世紀の天体ショーと大騒ぎするはずです。

狭い庭ですが、あちこちの木漏れ日が丸い影を揺らしておりました。そして、ご近所の方達の歓声が飛び交い、いつもなら、静かな静かな朝のはずの異様さが「世紀」を物語っていたのかも知れません。

PCに取り込んでみて、50枚くらい撮っていたのが分かり、「こんなに撮ったのか」また、ビックリしている始末です。

そんな訳で、今日は日食の事だけになってしまいましたので、軽井沢茶会は明日に書いてみようと思っております。

でも、本日の日本中のブログは、世紀の天体ショーの掲載が多いでしょう。

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春の茶会in軽井沢

2012-05-20 19:02:56 | 茶の湯
今日は朝早く、新緑の街道を軽井沢へ。

知人が軽井沢でお茶会を開くというので出かけて行くことになりました。
10時前には会場に到着しましたので、受付を済ませ案内を待つ間に綺麗に整えられている庭をゆっくりと散策をして見るゆとりがありました。



お茶室望遠

お部屋を整えている間少し待ちます。



くぐり門。この門を通ってお茶室に向かいます。


係りの方が迎えに来て案内してくれますので、このくぐり門を通ってお茶室に向かいます。狭い露地ですので皆さん雁行になりお茶室に向いました。

まず通されるのが、待合の部屋です。この部屋に、今日の席主が趣向を凝らしたたくさんのヒントが詰まっておりますので、ゆっくり拝見をいたします。



使われる道具の箱書きの数々



待合の床の間

ここ待合で、今日の趣向を推理するわけですが、これが中々難題で、「多分葵祭りか?源氏物語か?」???。

待合の箱書きと掛け物だけでははっきりとは解りませんから、お席に入った時に、色々問答を繰り返しながら、やっと謎が解き明かされるのです。

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千鳥のお菓子

2012-05-19 21:07:30 | 茶の湯
今日は夏を感じさせる陽気になりました。土曜日ですが朝からお稽古。そして、一週間の終りでもあります。



黄身餡に千鳥

お菓子屋さんから届いたお菓子ですが、黄身餡に千鳥をあしらった丁度今の季節にピッタリのお菓子でした。

千鳥を見れば、海辺を思い出す方も多いと思います。海辺にはたくさんの千鳥が波と戯れるようにしておりますが、昔から、こんな光景を意匠化したお茶道具がたくさん出ております。

千鳥から浜辺を思い、次に浜辺から何を連想するでしょう。唱歌「浜辺の歌」を思い出す人。浜辺の馬上姿の敦盛を思う人。連想は次々に浮かんできます。

こんな風に、次々と思いを馳せて行くのがお茶の楽しみのひとつかも知れません。
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草々の花を生ける楽しさ

2012-05-18 18:49:55 | 茶の湯
5月の爽やかな朝でしたが、一転して雷雲と共にもの凄い雨になり、稲妻の閃光に続いて轟くような雷鳴がひとつ。そして、叩きつけるような音と共にヒョウが降り始めたのには驚きました。



たくさんのヒョウ

お稽古が始まる頃には雷雲も遠くへ去り青空が広がり5月の明るい日差しが眩しいほどになっておりましたが、今度は吹き付ける風がもの凄い・・・。大事な花たちの葉が痛んでしまうのではないかと心配です。



篭に生けた花々

今日の花は、タカノハススキ・オダマキ・チョウジソウ・ミヤコワスレ・ツルキキョウの5種を、有馬篭に生けてみました。
有馬篭は有馬近郊の特殊な竹で作った手作りのものを有馬篭といい、450年もの長い歴史がある篭花入ですが、近年はあちこちで作られ、本物といわれる有馬篭には中々お目に掛かれないのが現状のようです。

椿の季節が終ると、このように草花を生けますが、水揚げの良い花、直ぐにしょんぼりしてしまう花とそれぞれですが、「涼やかな篭に野の花を生ける」のは、お稽古の準備をしている時の一番の楽しみ、そして、充実した時間かも知れません。
思ったようにピタリと決まった時の爽快さは、経験してみないと解らない事かも知れません。

利休さんの「花は野にあるように」を念頭にして生けて行きますが、色のバランス、高低のバランス、そして全体のバランスなどをいつも気にしながら生けておりますが、難しい・・・。

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茶花植物図鑑  主婦の友社刊

2012-05-17 18:06:32 | 本棚の中から
初夏の風を心地良く感じられる爽やかな一日でした。

今日はいつもの通り、朝から明日の準備やら掃除やらで一日が終ってしまいました。そんな訳で散歩にも行けずじまいです。



茶花植物図鑑

この本は、茶花を季節ごとに分けて、草の花から木の花までをやさしく解説しているので「直ぐに役立つ優れもの」といった本です。
どんなところに自生しているか、どんな風に生ければ良いかとか、どんな花入れが合うとか、さらっと簡単に説明されております。

お茶をされている方も、そうで無い方も花の好きな方、よく花を生ける方には最適な本ではないかと思います。



リュウキュウツキミ草
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花それぞれの賑わい

2012-05-16 18:52:51 | 日常雑感
昨日から一気に気温が上がり、今日は初夏のような爽やかな一日でした。

我が家の花達もそれぞれの賑わいを見せております。



チョウジ草

キョウチクトウ科の多年草で、日本はもとより、朝鮮半島や中国大陸分布しているそうです。
日当たりの良い草原や少し湿気のある水辺に群生しており、漢字では丁字草書き、横から見る丁の字に見えるところからの命名のようですが、有毒植物でもあります。
近年絶滅危機の植物に指定されたとか・・・と聴きますが定かではありません。



シロバナシラン

ラン科シラン属で、自生のものはほとんど見られなくなり、準絶滅危惧種に指定されているそうですが、栽培が盛んで、どの種が自生か園芸種かの区別は難しいそうです。

写真はシロバナシランで、典型的な園芸種です。白花紫蘭と書きますが、???でしょう。知人に昨年頂いたものが今年咲きました。



オダマキ

今、園芸店の店先にはたくさんのオダマキが並べられていると思います。どれもが園芸種で品種改良された物ばかりです。尾が長く咲く「カナデアンオダマキ」を元に改良したらしく、それらしい雰囲気を持っております。

これらの種が、どんなに綺麗に咲いていても、日本のヤマオダマキの楚々とした上品な薄い黄色を帯びた花にはかなわないと思っております。
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季節を題材に・・

2012-05-15 17:48:40 | 茶の湯
今日は予報どおり朝から雨が降ったり止んだりで、夕方からは本格的な雨になってしまいました。

午後からはお稽古。1週間の始まりです。



お菓子はほととぎす

ほととぎすは夏を知らせる鳥として知られ、山口素堂の「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」という句があまりにも有名です。

そして、平安貴族達もほととぎすを題材にした歌を残しております。
 
   ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば
                   ただ有明の 月ぞ残れる

ホトトギスの声を聴きたくて夜もすがら待っていたけれど、やっと鳴いたホトトギスの方を見たけれど、ホトトギスの姿は見えず、只明け方の月が空に残っていただけだ。こんな意味でしょうか。

この歌は、お茶席でも題材にされて、ほととぎす、小倉山、有明の月などの響きが良いためか、これにちなんだ道具組をしたお茶席を多く見かけます。 

ほととぎすのお菓子一つで、俳句・和歌・そしてお茶会の道具などが思い浮かぶ楽しさが、お茶の楽しさなのかも知れません。



八橋の茶碗で

この季節のお茶は、題材がたくさんありますから本当に楽しいものです。


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5月の風に誘われて

2012-05-14 19:07:52 | 日常雑感
5月らしい爽やかな一日となりましたが、明日からは下り坂で雨の予報です。中々お天気が続きません。

今日はお天気に誘われるように散歩に出かけて見ました。いつも通る地下道に可愛らしい絵が、月ごとに画かれております。



ここは車が通ることが出来ない通学路になっているために、1月から12月までの絵をかいて、薄暗い地下道を少しでも明るくしようとする配慮かと思います。

この時期になると、春の花と夏の花の切り替わり時ですので、どこの家もちょっと寂しい庭になっております。


ラショウモンカズラ

我が家では、毎年の事ですが、ラショウモンカズラが咲き始めております。

昨年もこのブログで書いた記憶がありますので簡単に名前の由来を書いてみます。

遠い昔、渡辺綱という武士が羅生門に住み着いている鬼を退治した話はご存知だと思います。この時、渡辺綱が鬼の腕切り落とした時の切り口に花が似ていることからの命名だそうで、花の名前とは程遠いい感がしないでもありませんが・・・そう見えなくもありません。


機関車がばく進

散歩もそろそろ家に帰ろうかという時に、長い貨物列車がやって来ました。ほんの数メートルしか離れておりませんでしたのでちょっと怖かったけれど、撮って来ました。

連写が出来ない小さなカメラですから、この一枚で機関車は行ってしまいました。



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オオヤマレンゲの蕾そして開花

2012-05-13 18:07:40 | 日常雑感
今日は風もなく5月らしい一日でした。
我が家の庭のオオヤマレンゲ(大山蓮華)が開き始めました。お茶室では椿と同じく蕾を使いますが、五月晴れの今日は、次々と開花しておりました。


福よかな蕾

ここ3年くらい前から、八重咲きの花を見つけて驚いておりましたが、最近では八重咲きの方が多くなっているように思います。

大山蓮華の種は、八重咲きと一重咲きがあることは知っておりましたが、私自身はワングリと咲く一重が好きで、選んで購入したのですがどうした事でしょう。



開き始めた一番綺麗な瞬間です。

この花は一重咲き打と思います。蕾から開こうとしている花の一番綺麗なところかも知れません。


八重咲き大山蓮華

どの花もそうですが、八重に咲くと豪華です。
長年一重で咲いてきた花が、八重咲きになる不思議さ・・・。一本の木で二種類の花が見られるのですから、贅沢といえば贅沢かも知れませんが、このまま経年すると全部八重咲きになってしまうような気がしてなりません。

この花を床の間に飾りますと・・・。



瀬戸のつる首に生けて見ました。この蕾は、細くとがっておりますから一重咲きです。切り取る時に蕾を見て判断して切り取って参ります。
たくさんの蕾の中から、一重か?八重か?と見分けながら探すのも楽しいものです。
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お稽古は5月の風に・・

2012-05-12 19:29:07 | 茶の湯
昨日と同じように朝から強い風が吹きぬけており、野草棚の草々はなぎ倒されそうです。

今週もお稽古が終り、何だかホットしておりますが、この風の中散歩に出かける気にもなりません。
今週の床の間を飾ってくれたお花は、オオヤマレンゲ。最近では公園などにも植えられ、珍しくもなくなりましたが、山に入っても中々見ることが出来ない花だと思います。



オオヤマレンゲ

唐銅のつる首に生けてみました。

この花も、開花前の蕾を使います。そして、その蕾が、どの枝の蕾も横を向いているために枝を選ぶのに一苦労してしまいますが、それもまた、楽しいひと時でもあります。

花が開くときは下を向いて咲きますが、純白の花弁、その中心にある美しい紅色の雌しべなど、形容し難いほどの上品さがある花のひとつです。

モクレン科の落葉低木で関東以南の山々に自生しているそうで、漢字では「大山蓮華」と書き、奈良県の大峰山に多く自生しているところからの命名といわれております。そして、またの名を「深山蓮華」ともいう。



薫風自南来

そして、軸はこの時期には欠かせない禅語「薫風自南来」(くんぷうじなんらい)で、「涼やかな風が南から吹いて来た」そんな意味で、今の季節に良く掛けられる軸だと思います。見たとおり、思ったとおり、感じて頂ければそれでよろしいのではないでしょうか。

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