tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

お茶事も終ります

2012-05-01 18:19:40 | 茶の湯
朝から降ったりやんだり、そして日が差したりと目まぐるしいほど天候の変わる一日となりました。

今日もお茶事の続きです。
山吹の掛け物から始まって、床の間の「華」そして、料理では、山の幸をところどころに使いながら、山道を散策していただきましたので、後座でもそのまま、爽やかな初夏の山道を歩いて楽しんでいただく事にいたしました。

床の間は、軸を外して花を飾ります。
花はもちろん野の花で、一昨日の写真の通り、竹の花入れにキバナオドリコ草とユキザサを生け、軸を外した壁に掛けました。

                           

お茶を飲んでいただいた後、道具の拝見です。
客 お棗は。
主 「青楓」でございます。
客 お塗りは。
主 友華でございます。
客 お茶杓のお作は。
主 大亀老師でございます。
客 ご銘は。
主 「一声」でございます。
客 ありがとうございました。

こんな問答をいたします。
4月に芽吹いた楓が青々と繁り始める5月。山の静けさを打ち破るように鳴く鳥は、ホトトギスです。「一声」はホトトギスを言います。



こんな風に、道具一つで爽やかな山路をのんびりと散策していただけるお茶の楽しさを十分に味わっていただけた事を信じて、4時間にも及ぶお茶事は終わりました。

コメント
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