tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

屋形船の香合は何を語るのか

2011-07-09 19:11:05 | 道具は語る
今日もやっぱり「暑いですね~。」の挨拶で始まりました。

久しぶりに道具に茶趣を語ってもらおうと思います。


屋形船香合

床の間に屋形船の香合が飾ってあったら何を連想するでしょうか。真っ先に滝廉太郎の唱歌「花」を思い出します。

 春のうららの 隅田川
 のぼりくだりの 船人が
 櫂(かひ)のしづくも 花と散る
 ながめを何に たとふべき

春爛漫の桜を屋形船から眺める、なんて最高の贅沢ですが、季節が違い過ぎます。
この暑い時期にこの香合に出合ったら、やはり、納涼船ではないでしょうか。午後6時頃の出発で、暮れ行く街の明かりを追いながら冷たいビール・・・。いいですね~。

それとも、前にも書いた、鵜舟に乗るでしょうか?いいえ、最上川や天竜川などの急流を下るのでしょうか?

このように、一つの道具であれこれとたくさんの想像力を働かせますと、たった一つの香合だけで日本国中を巡る旅が出来ます。

屋方船に乗るのは何処でしょうか?














コメント (2)
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