桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

夏期講座でチタンの発色技法を学ぶ3

2016-08-07 17:27:17 | ジュエリーメイキング

さて、手ごわいチタンの板をデッカイ板金鋏でオリャ~!と切って、ゴリゴリやすって、ガンガン金床で叩いて自分の作りたいジュエリーの形に仕立て、スコッチブライトで磨き、エッチング液(フッ化アンモニウム液)に漬けて、最後に陽極酸化をします。

ジュエリー職人はガテン系です。間違いなく。

ジュエリーにしてもしなくてもよかったのですが、私は2つ作りました。

今回はジュエリー制作が目的ではない講座なので、ほとんど工具は持っていきませんでしたので、なんとか間に合わせの工具で形を作っていくしかありません。

まず、ヤットコで捻っただけのイアリング。

   
筆で触媒液を撫でつけるやり方で色を上げました。

たまたまピアス金具もジャンプリングもチタン製のを持っているので、オールチタンのピアスになりました。

残り1時間くらいになったので、エィっ!と作ったリング。
          
地金を丸める鉄芯棒すらなく、矢坊主を使ってなんとかリングの形に出来ました
チタンはロウ付け出来ないので、フリーサイズリングしか作れません。

それでも裏と表に違う色の模様が出るので、楽しいし綺麗です。

短い時間だったので、まだやり足りませんでしたが、すごく面白かった。

自分でもぜひやってみたいので、画策中です。


夏期講座でチタンの発色技法を学ぶ2

2016-08-07 16:18:20 | ジュエリーメイキング

昨日のチタン発色技法講座では、陽極酸化用の装置の知識や、チタンの扱い方を主に習ってきました。

チタンに色を入れるとは、表面に酸化被膜を生成することです。
講座では、陽極酸化装置でチタンに電気を流す方法を教えていただきました。

      
これが装置です。アメリカ製で0~120Vの電圧をかけられます。
マイナス極が入った溶液には触媒が入っています。
電圧を変えることで色の出方が変化します。

いわゆる虹色になるのですが、少しの電圧の差で色は瞬く間に変化します。

私も何度かやりましたが、なかなか思うような色合いに出会えなくて、回数を重ねて練習したいなと思いました。

チタンは日本では主に工業用製品として板や線が売られているだけで、ジュエリー材として売ってあることは稀です。
金属アレルギーが出にくいことで、パーツなどの副資材として製品になったものはどこでも手に入るのですが。

というのも、非常に堅牢な金属で、人力での加工がなかなか難しいのです。
通常、金属は焼きなますと柔らかくなる性質を利用して加工していくのだけど、チタンは焼くと、万一破損したときにガラスのような割れ方をして危険なのだとか。

たしかにあまりに堅すぎて、糸鋸の刃もツルツルになるし、紙やすりの目も消えます。
単純な形のジュエリーに仕立てるのにも、非常に苦労しました。

苦労して作った作品は、次の記事にアップします