角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

角館ファン。

2012年09月05日 | 実演日記




今日の草履は、和歌山県有田郡からお越しくださったおばさまのオーダー草履です。
定番配色⑦「青のいらかに青」がご要望だったのですが、シーチング(無地)の青がメーカー廃版になってしまいました。代わりに紫をお勧めしたのがこちらになります。
明日の便で出発です、すぐ履いてくださいね~。

山形県東根市からお越しの女性グループ。うちのおひとりが角館草履のご愛用者というばかりでなく、「角館の大ファン」といっていいでしょう。初めてお会いしたのは半年くらい前ですか、角館のとある飲食店を目的地に、二度目か三度目の角館訪問でした。そのとき角館草履もお買い上げです。

このたびのご訪問も、一番の目的はその飲食店でした。『また食べたくなって、違うメンバーを誘っちゃったっ』と笑顔の女性。その飲食店というのは、料理人が私と同期生の「じん市」です。ここのファンはとても多いんですよ。

「角館ファン」を自認する方々は、角館のお気に入りがひとつだけじゃないですね。武家屋敷であったり桜であったり、旨い料理であったり人の情であったりするわけです。
女性は、『角館に着いたら、まず最初におじさんの顔を見ようって…』。嬉しい言葉じゃないですかっ。「おじさん」の呼称も許しましょ。

さて、今日のお祭り風景です。



七日町の曳山です。あとは人形を乗せれば完成ですね。曳山に隣接するのは、今年完成したばかりの丁内会館です。こうした建物が曳山の隣りにあると、なにかと好都合でしょう。



安藤家の大置山です。昨日人形の飾りつけが行われていたので、今朝早速撮影してきました。
外題は、歌舞伎十八番の内「鳴神」 広目屋作。



大置山最上部に飾られた「龍」です。干ばつの荒れ野に雨を降らせました。



騙されたことに気づき、烈火のごとく怒り狂う「鳴神上人」。場面の解説はこちらをお読みください。

「角館ファン」を自認するみなさまには、ぜひ角館のお祭りもご覧いただきたく存じます。
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