角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

秋が訪れます。

2012年09月12日 | 地域の話


西宮家から程近い、立町ポケットパークに設置された地図。ここには角館のお祭り中、18台のヤマの現在地が記されていました。三日間で延べ何人がこの地図の前に立ったことでしょう。夜も更けてくると、この地図の前にはいつも人だかりがありました。

9月7日・8日・9日と繰り広げられた角館のお祭り。心配された天気は、8日深夜から未明にかけて降られたものの、9日は傘や雨合羽の出番がありませんでした。9日の夜は雨降りと決めてかかっていた私は、カメラの準備をしていません。不覚でありました。

8日のお昼に実演席を訪れた男性が、『一年ぶりですぅ~』。昨年のお祭りに初めて出会った、山形県の男性です。たった一晩でも酒を酌み交わすと、案外簡単に記憶が戻りますね。再会を祝して、その晩またまた共に飲みました。

南相馬市のKさんご夫妻も、一ヶ月ぶりの角館ご訪問です。未だ先の見えない原発事故。一年半を経過して尚仮住まいの中にあって、角館を訪れているときが日常を忘れられるひとときと言います。たくさんは飲めないご夫婦が、笑顔の中でタルハイを口に運んでいました。

静岡県からお越しのご夫婦旅。奥様が角館草履を気に入ってくださり、少ない展示品からご自分用をお選びでした。
『お祭りは見て行けるんですか?』とお訊ねすると、『テレビで偶然ここのお祭りを知って、どうしても観たくて来たんですぅ』。
少ないながらもこうしたお客様がいてくださることは、角館人としてとても嬉しく感じるものですよ。

お祭りの人出を眺めていましたが、やはり曜日配列が好条件になっていると思いました。特に8日の人出はなかなかのもので、翌9日の天気予報が雨模様だったのも8日の人出を後押ししたのでしょう。

今年のお祭りでのヤマの行動については、話のタネがずいぶんあったようです。これからまた時間と共に、いろいろ聞こえてくるでしょう。なにはともあれ、大きなケガが聞こえてこないのがなにより良かったと思います。
お祭りに関係された皆様、誠にお疲れ様でございました。

7日と8日しか撮っていませんが、気ままに収めた画像がこちらです。















































角館のお祭りが終わって、朝晩の気温がさらに下がった気がします。間もなくのうちに最高気温も30℃を割るでしょう。これから紅葉が終わる11月中旬までの二ヶ月間が、角館秋の行楽シーズン。ぜひ多くの方々に散策を愉しんで欲しいものです。

角館草履コーナーは、明日再開いたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする