角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

白い雪と黒塀。

2011年11月21日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ27cm土踏まず付き〔4,500円〕
【2012年1月1日より5,400円】
紺系とエンジはほんとに相性がいいです。行きつけの生地屋さんで二足分ほどあった紺の和柄。27cmで編んだら、男性用のとってもお洒落な草履になりました。
昨日と今日で27cmを編みましたから、これで草履コーナーにフルサイズの草履が並びました。

いよいよ角館に寒波です。予報通り昨晩から冷え込み始め、今朝の最低気温はまもなく氷点下まで下がりました。雪のほうはむしろ明るくなってからが強くなり、いっときは吹雪模様になりました。
夕方現在、雪は落ち着いています。冷え込みもまず今晩までと言いますから、明日は少し落ち着くでしょう。

埼玉県からお越しのご家族。お父さんにお母さん、それに二十歳くらいの息子さんです。お父さんと息子さんが遠巻きに実演をご覧でしたから、ちょうど編み上げたばかりの草履をお見せし、『ちょっと触ってみませんか?』。お父さんは、『あらっ、もっと柔らかいと思ってたら、全然違うんですねぇ』。
この堅さが健康効果につながることをご説明すると、試し履きのうえご家族それぞれお気に入りの配色をお選びくださいました。

ちょうど外は雪。『この雪は“幸い”ですか、それとも“あいにく”ですか?』とお訊ねすると、『武家屋敷の黒塀にとても綺麗でしたよっ』とお父さん。
この言葉はきっと嘘じゃないと思いますね。そぼふる雪に武家屋敷の黒塀は良く似合います。もっともこれがドカ雪になると、そういう風情も飛んでしまうんですけどね。

それにしても、雪が固まる前の今くらいがとても寒く感じます。実演席前にはストーブが赤々と燃えていますので、散策の途中にどうぞ一休みしてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする