角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

重要なポイント。

2011年11月16日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔4,000円〕
【2012年1月1日より4,400円】
どんよりと厚い雲に覆われたこんな日は、パッと明るい草履が編みたくなります。そんな気持ちが通じたのか、神戸市からお越しのおばさまが、『私にはちょっと派手なんだけど…』とおっしゃりながらもお買い上げくださいました。
そんなことはありません、とってもお似合いと思いますよっ。

こちらのおばさまも一緒にいらしたご友人も、布草履はこれまでよく見ていたそうです。『ちょっと見ただけじゃ分からないけど、イ草を使うとこんなにシッカリするのねぇ』と、ずいぶん感心していました。
重要なポイントひとつで大きく変わること、案外多いんじゃないでしょうか。

先日のこと、法政大学が「都道府県別幸福度ランキング」を発表しました。「生活・家族部門」「労働・企業部門」「安全・安心部門」「医療・健康部門」の四つを評価し、点数をつけてランキングするんですね。
まったく別のテレビ番組で、日本人はランキングが大好きと話していたのを思い出し、ひとり納得していました。

さてランキングベスト3は、一位福井県、二位富山県、三位石川県。この三県の共通項は、「日本海側に位置」「東京から離れた人口100万人前後」「ものづくり・第二次産業が集積」「就業環境と子育て環境が整っている」とのことでした。

ちょうど三年前の十二月、四日間ほど富山市に滞在しました。そこで聞かされた話は、高卒就職率がほぼ100%という実績です。秋田県に暮らしていて、正直にわかには信じられない話でした。関西圏に程近いことで、大阪や京都に本社を持つ企業の製造部門が、数多く進出しているようです。

どうしても自分の県が気になるところですが、秋田県は37位でした。上位でない予想はしていたものの、思ったよりさらに低い順位です。
ベスト3と同じ共通項はあるんですよ。秋田県も日本海側ですし、県人口はおおむね100万人。どうしても違うのは、産業の大きさと就業環境ですかね。

重要なポイントひとつで大きく変わる、これもそんな一例でしょう。
コメント
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