角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

御殿の話。

2011年11月14日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔4,000円〕
【2012年1月1日より4,400円】
先回の「今日の草履」とベースが一緒で、組み合わせをピンクにしてみました。可愛らしさに順位はないのですが、ピンクという色はよりお若い女性をイメージしますね。

「今日の草履」をお持ち帰りは、埼玉県からお越しの男性。『カミさんへのお土産にするかっ』とお買い上げくださいました。22cmの在庫はこの一点のみでしたが、きっとこれは縁があった証しでしょう。ぜひともすぐに履いて欲しいものです。

十一月も半ばに入り、お客様の人数も通販オーダーも落ち着いてきました。それでもまだ在庫は少なく、お選びいただくという状況にはありません。
よくお顔を見せてくれる常連さんの女性に、『こりゃあ、草履御殿も夢じゃないわねぇ』と冷やかされました。
『五足しかねぇがら、五点だべ』と言い返して笑っています。

ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」が、姫路市で開催されました。秋田県からも複数が出店し、なかなかの好評を得たようです。中でも「横手やきそば」は人気店の常連さんで、ずいぶん評価が高いそうですね。蒸し麺を使う横手やきそばは私も好きで、イベント屋台でよく食べていました。

秋のイベントとしては最大の「秋田県種苗交換会」、今年は横手市が会場でした。毎年出掛ける知人一家は、お昼ごはんに「横手やきそば」と決めていたそうです。せっかく横手市まで行くのですから露店屋台ではなく、古くから営業している市内の食堂を訪ねました。よくあるタウン情報誌を調べ、いかにも「町の食堂」を目指したそうです。

着いてみるとこれがなんと、店舗は新築され情報誌の写真とはまったく異なり、棟続きの自宅母屋は「やきそば御殿」の名に相応しい豪華さ。ガレージにはピカピカの黒のセダンが停まっていたそうですよ。
私はこの話を聞いて、とっても嬉しくなりました。経済力では国内最低レベルにある秋田県ですから、こんな景気の良い話題はそうそうあるもんじゃないです。

さて「草履御殿」。娘たちが無事社会人となって後、基礎工事のセメントから少しずつ買い進めますか。完成まで元気に草履を編んでいられるかどうか…。
コメント
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