角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

悩んだ挙句の決断。

2011年11月29日 | 実演日記




今日の草履は、11月25日のブログでご紹介の「優柔不断さん」のオーダー草履です。こちらの配色を決めるまでもしばらく掛かったのですが、出来上がりをしみじみ眺めながら、『ほらっ、とってもいいじゃないですかっ』。
いっぱい悩んだからこそ、ご自身の選択を誇れるのでしょう。早速今日から履いてくださいね~。

秋田市からお越しのおばさまお二方。レストラン北蔵へ入られる前に、実演コーナーに足を止められました。いつものように素材やら健康効果をご説明し、試し履きも勧めてみました。しかし草履への関心もそこまでではなかったのか、試し履きは遠慮されてレストランへと入って行かれました。

20分ほど経ったでしょうか。こちらのおばさまがお帰り際に再度お立ち寄りです。さきほどと印象が異なったのは、明らかに購入意欲満々なんですね。すぐにサイズと配色を照らし合わせながら、おふたり笑顔で吟味されていました。
おそらくレストランで草履の話し合いがあったのでしょう。悩んだ結果のご購入が、おふたりの笑顔に表れたわけです。

わが家の三女が悩んでいるもの、それは高校卒業後の進路です。まだ一年生…などと悠長なことを言ってはいられません。二年生進級時に選択があり、そこでひとつ進路が絞られます。

一応やりたい道はあるのですが、それはどう考えても「飯のタネ」に程遠い存在。親が子どもの仕事を決めるつもりなど毛頭ないにしても、世の中にいったいどんな職業があるのか。自身を冷静に分析させ、選択肢を拡げてあげることがひとまずの務めでしょうか。

いずれにしても、親の思う通りにならないのは覚悟の上。せめて充分に悩んで欲しいものです。

コメント
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