ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

60歳のラブレター

2009年06月12日 | 映画の話
  モントプレチア  1球貰ったのに 今では数え切れないはどに増えています

    


前に映画に行ったのは何時だったかしら? と思うほど、映画館に足を運んでいない。私は映画が大好きだけれど、時々こうして間隔が空く。これから暑くなると出歩き難くなる、秋の来るのを待つ日々が2ヶ月以上続くのかな~と漠然と考えていました。「そ~だ、この手があったわ、映画館に行けば良いんだわ」と思い出した。

この映画は封切った時から見に行きたいと思っていました。だけど何だかんだあって、行く事が出来ませんでした。先に見に行ったたまちゃんが「12日までよ」とメールをくれました。

今日は午後から唱歌の学校なので、午前中に見に行こう、1番は9時からなので、お昼を食べて(お好み焼き)花を見て、夙川まで1駅乗ってソコから歩けばいいわと初めての阪急西宮ガーデンスの5階にある映画館に行く事を決めました。此処はとても見易い映画館でした。フロアーの感じが「伊丹」の施設と似ていますね。秋にはJR尼崎にも同じようなものが出来ます。「どうかかどうか野暮ったいものでありませんように」と祈っています。「映画は松竹系」だそうですが…。

「60歳のラブレター」の募集が毎年ある事は知っていたのですが、読んだ事はありませんでした。今ネットで探して読んでみました。相手を思う心の表現に泣きそうになりました。「熟年離婚」だ「定年離婚」だとマスコミは取り上げるけれど、やっぱり「夫婦が一番なんだ」説明にありましたが「歳月を重ねてこそ」見えてくるものがあるんです。

この映画には会社人間で出世街道まっしぐらの夫と後から夫を立てて随う妻。二人は退職を機に離婚する、夫は若い愛人の下に走る。しかし新婚旅行に行った先で30年後の貴方に(つまり60歳定年時の夫へ)と言う妻が書いた手紙を受け取る。そして夫は妻は夫の後に従っていたのではなく、後から支えてくれていった事に気づきよりを戻す。

そんな事ありえないわ!と思われるかもしれないが、私は幼友達が長男を産み離婚、夫々が再婚したが又離婚して、元の鞘に収まり長女を出産と言うケースを知っている。しかしその後、彼女は白血病で若死にしてしまった。本当に若いからだろうあっけない死だった。おばさん(彼女の母)が私に言いました「正子は自分が死ぬと気づかない内に死んだんだと思う」生きている私を見るとまさちゃんを思い出して辛いだろうと足が遠のいたが、年を重ねた今では、行って、まさちゃんの思い出話を聞いてあげたらよかったかなと思っています。

もう一組は、何でも同等に言えるから喧嘩もする友達夫婦。妻が思いがけない脳の手術、麻酔からさめるまで妻の枕元で、元素人歌手だった夫が歌い続ける。自分の気持ちをその歌詞に託す。ビートルズの「ミシェル」だったと思います…。

もう一組は、出世組から外れた、妻を亡くした貧乏な医者と仕事が出来すぎてもてない女性が医師の娘の仲立ちで結婚に向かう。と言う3組が中心でした。

何度涙がこぼれただろうか、その状況に、その言葉に涙が静かに頬を伝いました。映画はその人の感性、人生経験により受けるものが違うと思います。私達は金婚式を迎えた夫婦です。50年の間には色んな事がありました。それがオーバーラップして涙が流れました。私は泣きながら思いました「この涙は今、私が幸せだから流せる涙なんだ」って。鏡に映した私の顔は瞼がはれて「私泣きましたよ」って顔をしていました。


        柏葉アジサイ  西宮の公園でいっぱい咲いていました 
               今年まで気づきませんでした
       上を向いて咲いているのを撮りたかったが 皆横向きでした


    



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