ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

遍路  23回

2009年06月13日 | 思い出話
          平成14年5月19日 (日) 帰宅

                     大阪港 ~ 帰宅


快調の船旅だった、フェリーを下り、大阪市にに向かう地下鉄に乗った。向いの席の老婦人が話しかけてこられた。「お遍路ですか?」金剛杖と菅笠はカバーで包んでいますが、知る人ぞ知るでしょうか。「私も若い頃には廻りました。今はバスでどんどん追い越されるので、私は一体何をしているのだろうかと、悔しいやら、惨めな気持ちになるので歳も歳ですし止めました。(私はバスに追い越されても悔しいと思った事はありません。人色々ですね。それが悔しい、惨めと思う人もあるのですね。)

今の宿坊の中で昔ながらの粗食を出されるのは善通寺さんだけです。アソコに行くとお遍路していると言う気になります。(私は言葉を真に受けて、昔ながらの粗食に興味を持ち楽しみにしていました。しかし期待は裏切られました。普通の刺身もあればてんぷらもあると言う献立でした。)

まだまだ話は続ます。「私は今日は高野山に行きます。今日(5月19日)は旧暦の4月8日お釈迦様の誕生日で、一年のうち一日だけ女の人が入れてもらえる院があるのです。毎年楽しみにしています」とても嬉しそうに話されました。今の時代に女人禁制の場所があるとは驚きでした。私達のようにお四国参りするものも居れば、四国から関西にお参りにこられる人もある。

人は動く。動ける時に動いておきましょう。お遍路に理由はいらない。経験したいから経験してみる。それでいいのではないのでしょうか。


5月19日 07:01  (受)  ひろあき
朝から外出します。晩御飯は要りません。

8:17  おちさん  (送)
お世話になりました。土佐佐賀から特急で高知まで帰りました。岩本寺は感じ悪かったです。ご一緒した方は朝のお勤めをしたかったらしいのですが、「今日は人が少ないからしない」と言われたと怒っておられました。住職にとっては日常茶飯事の事でも、遍路には一生に一度かもしれないものね。6人の歩き遍路さんに出会いました。(1人は逆打ち)女は私だけ。二人連れに遇った事はありません。長丁場ゆえそれだけ難しいと言う事でしょうか?遍路は一人歩きが良いという事でしょうか?メール有難うございました。お元気で。


8:30  おちさん  (受)
お疲れ様でした。毎日のメール有難うございました。凄く勉強になります。実は今高知に向かっています(彼女は愛媛の人)毎週日曜日に朝市があるんです。新鮮な野菜を求め家族で向かっています。又XXさんからのメール楽しみに待っています。しかし岩本寺はショックですね。お勤めがなければ民宿と同じですものね。お寺の方も遍路の気持ちを考えて欲しいですね。観光ばかりがメインになって本来あるべきお寺が少ないように思います。歩き遍路に優しいお寺が増える事を願っています。

11:52  おちさん  (送)
良い買い物が出来ましたか。高知の朝市については藤沢の菅野さん(柳水庵でご一緒だった方)に聞いていました。安くて珍しい物が沢山あって家の送られたとか。岩本寺のかげぐちもう一つ、三つ押す印を一度に捺せるように工夫したのはいいのですが(納経帳には3箇所印を捺します、その3つの印を木で固定して一度で済むようにしていた)、無言でポイっと返されたのには気分が悪かった。私達が泊まったのは二階だったのですが、三階の上り口に{のぼるな 住職」と書いてあったのには驚きました。「進入禁止」とか「のぼらないでください」とか言葉は幾らでもありますよね。こういうお寺に出会いますと遍路に出たことを悔やみます。では又次回まで。

12:05  しょう  (送)
小さかったしょうちゃんを何度迎えに行った(幼稚園児だった彼がスイミングを習っている教室まで毎金曜日に迎えにいき、土日は我家で過ごし、日曜日は息子達が迎えに来ていました。その地下鉄に乗って帰宅します)事かと懐かしみながら帰ってきました。スパイダーマン又始まったね。都合にいいときにメールね。アメリカの観客数ハリーポッターを抜いたってね。面白そうね。じゃ待ってるね。(彼とはよく映画にも行ったので、映画の話のようです)

2月20日  14;27  かずよ  (送)
まゆちゃんにすれば緑地は目の前だけれど、(彼女は大阪市内の近所の幼稚園が満員で、お隣の市の幼稚園に通っていた)大部分の子供にとっては遠足よね。私の幼稚園の時も、今歩いてみると近いのだけれど、そのときは大満足だった。ともあきの時は王子動物園、須磨水族館がバスで親子、年長さんは生徒だけだった。私の時代は親なし。先生が大変だったと思うよ。着物に袴だもんね。楽しい一日でありますように。

次回は9月頃です。暑さが体力を消耗させる事を知りました。雨の日は水を与えられた植物のように体がしゃっきりする事にも気づきました。自分の身体を、人間の身体を見つめている自分に気づきました。「無になる」という事は今まで知らなかったこと、感じなかったことに気が付く時間を持つ事だと知りました。

先輩歩き遍路の方が「ご夫婦で歩いておられるのにこんな事 を言うのもなんですが、遍路はやはり1人ですよ。1人が一番ですよ」と言われた事が何となく理解できるような気がした今回だった。

私達は二人といっても半分ぐらいんの距離はばらばらで1人で歩いている。主人と私では歩幅が違う上に、私はキョロキョロト余所見をするので遅れてしまいます。前に主人の姿が見えない事等しょっちゅうです。携帯電話があるので安心です。



      遍路10万人の一割の1万人が歩き遍路だと言う
          その内一度も乗り物を使わない人は
       1万人の内の何割かであると言われています
    その数少ない『純粋歩き遍路』で歩き通したいと思っています
           

          今回歩いた距離の総数  147.8K
        1番から ~ 37番までの総数 465.2K
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