タラセアの鷲
生まれて始めて見たタラセア
スペインの手法だが、今はする人も減り
日本では星野さんお1人とか
雪は早朝から降っていたらしい。新聞を読んでいて、フッと窓の外の明るさに気付く。雪明りの窓の外は真っ白、芝の上は枯れ草も、青々と生きている雑草も、全てを覆って真っ白い。雪も絶え間なく降る。私は晴れ女なのに雪男は誰?
「星野尚 タラセアの世界」の案内状を主人がご本人から頂いてきた。ジムでご一緒の方だそうだ。2月の5日~2月17日まであるのですが、9日午後2時から「タラセア」の説明があるというので、その日に行こうと決めていた。
その日が生憎の雪の日になった。降りしきる雪の中を出かけた。道路は積もってはいなかったが、凍りかけていた。「転んだらお終いよ!」と声を掛けながら、ヨチヨチと足を運ぶ。戦前の神戸南京町のおばあさんが纏足の足でこんな歩き方をしていたな~と思い出しながら歩いた。
お話の40分前には着いてしまった。勿論、会場には私達だけ。こんな雪の日のなってしまって、星野さんも心配されたと思うのですが、心配後無用、時間が近づくにつれて、1人又1人と集まって来られて、最終的には20人近い人が集まった。
早く着いたので、星野さんから簡単に説明を受けて、絵を先に見せて頂いた。その感想としては「メルヘンチック」「木のぬくもり」「優しさ」を感じました。
手間が掛かっているので、小品でも数十万円、大作なら有に100万円を越えます。その値打ちは充分に在ると思いますが、私達の手に負えるものでは在りません。見て楽しむ、高嶺の花。
タラセア(スペイン語)とは象嵌の意味。でも象嵌といえば貝をはめ込む感じだし、寄木といえば、箱根の寄木細工は薄く木を切って貼り付けているのだし、タラセアは1cmの厚さの木をはめ込んでいるのだし、と日本語に適当な言葉が見当たらず結局原語のまま「タラセア」となさったそうです。手法としてはスペインのそのままではなく星野さんの考えた手法も加味されているとのことです。
まず風景画の場合、現地でアバウトではなくしっかりスケッチするそうです。勿論参考に写真も写す。色は木の色で出す。染めていない80種類の自然木の色で表す。材料の木は日本80%、輸入20%。木の厚みが1cmの組み合わせなので作品は重い。
風景の写真を持っての注文は、必ず現地に足を運んで、現場を見てから作られるそうです。一番困るのが動物だそうで、亡きペットの写真で、頼まれても現物を見てないので困るそうです。
材料を探すのは木目を見るそうです。木の色で色彩を付けるのですから色々の木のストックがいるわけです。その話を聞きながら「与勇輝さんの人形」を思い浮かべていた。あちらは布の人形だから色んな時代の布を集めている。集めたものを適材適所に使うのも技術なんです。
仕上げはカンナを掛ける、そうする事で光沢が出る。材料が木ですから、呼吸を繰り返していくので、少々の膨張や捩れはあるようだ。
星野さんはスペインに、釘を使わない家具を習いにいって、たまたま習った教授が「タラセア」をしていて、修理などに付いて行っているうちに「タラセア」に興味を持ち今日に至るそうです。28年間やってきたが、日本では無名の「タラセナ」を知ってもらう努力をしなければと思うようになり、今年は8ヶ所での展覧会が決まっているそうです。
癒し効果満点の「タラセア」浸透して欲しいと思います。
生まれて始めて見たタラセア
スペインの手法だが、今はする人も減り
日本では星野さんお1人とか
雪は早朝から降っていたらしい。新聞を読んでいて、フッと窓の外の明るさに気付く。雪明りの窓の外は真っ白、芝の上は枯れ草も、青々と生きている雑草も、全てを覆って真っ白い。雪も絶え間なく降る。私は晴れ女なのに雪男は誰?
「星野尚 タラセアの世界」の案内状を主人がご本人から頂いてきた。ジムでご一緒の方だそうだ。2月の5日~2月17日まであるのですが、9日午後2時から「タラセア」の説明があるというので、その日に行こうと決めていた。
その日が生憎の雪の日になった。降りしきる雪の中を出かけた。道路は積もってはいなかったが、凍りかけていた。「転んだらお終いよ!」と声を掛けながら、ヨチヨチと足を運ぶ。戦前の神戸南京町のおばあさんが纏足の足でこんな歩き方をしていたな~と思い出しながら歩いた。
お話の40分前には着いてしまった。勿論、会場には私達だけ。こんな雪の日のなってしまって、星野さんも心配されたと思うのですが、心配後無用、時間が近づくにつれて、1人又1人と集まって来られて、最終的には20人近い人が集まった。
早く着いたので、星野さんから簡単に説明を受けて、絵を先に見せて頂いた。その感想としては「メルヘンチック」「木のぬくもり」「優しさ」を感じました。
手間が掛かっているので、小品でも数十万円、大作なら有に100万円を越えます。その値打ちは充分に在ると思いますが、私達の手に負えるものでは在りません。見て楽しむ、高嶺の花。
タラセア(スペイン語)とは象嵌の意味。でも象嵌といえば貝をはめ込む感じだし、寄木といえば、箱根の寄木細工は薄く木を切って貼り付けているのだし、タラセアは1cmの厚さの木をはめ込んでいるのだし、と日本語に適当な言葉が見当たらず結局原語のまま「タラセア」となさったそうです。手法としてはスペインのそのままではなく星野さんの考えた手法も加味されているとのことです。
まず風景画の場合、現地でアバウトではなくしっかりスケッチするそうです。勿論参考に写真も写す。色は木の色で出す。染めていない80種類の自然木の色で表す。材料の木は日本80%、輸入20%。木の厚みが1cmの組み合わせなので作品は重い。
風景の写真を持っての注文は、必ず現地に足を運んで、現場を見てから作られるそうです。一番困るのが動物だそうで、亡きペットの写真で、頼まれても現物を見てないので困るそうです。
材料を探すのは木目を見るそうです。木の色で色彩を付けるのですから色々の木のストックがいるわけです。その話を聞きながら「与勇輝さんの人形」を思い浮かべていた。あちらは布の人形だから色んな時代の布を集めている。集めたものを適材適所に使うのも技術なんです。
仕上げはカンナを掛ける、そうする事で光沢が出る。材料が木ですから、呼吸を繰り返していくので、少々の膨張や捩れはあるようだ。
星野さんはスペインに、釘を使わない家具を習いにいって、たまたま習った教授が「タラセア」をしていて、修理などに付いて行っているうちに「タラセア」に興味を持ち今日に至るそうです。28年間やってきたが、日本では無名の「タラセナ」を知ってもらう努力をしなければと思うようになり、今年は8ヶ所での展覧会が決まっているそうです。
癒し効果満点の「タラセア」浸透して欲しいと思います。