ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

新潟県中越沖地震

2007年07月18日 | テレビから
         アイビーゼラニューム(八重)
       これほど大きくならない株も珍しい
     もう10年以上経っている しかし枯れない

マイカーのドアのところに蝉の抜け殻が張り付いていた。台風だ雨だ地震だと言っている内に季節は着々と夏に向かっている。もう少しするとびわの木の根元に、蝉が這い出した穴が無数に開く。我家ではまだ蝉の声を聞かないが、ジムの隣の大井戸公園を通過する時、今年初めて蝉の合唱を聞いた。梅雨明けも間じかだ。夏は其処まで来ているようだ。

近年の地震は冬から春にかけてだった。この度の新潟県中越沖地震は梅雨の真っ最中である。食中毒の起こりやすい時期でもあるので、食べ物の援助にも細心の注意が必要だ。

この時期は病人にとっては普通でも身をもてあますのに、他人と一緒の体育館で我慢を重ねておられるのだろう。命の綱である「薬」は持って出られたのであろうか?蒸し暑い時期で、その上に何百人と言う人たちの人いきれで弱っておられないか?こうして災難が起こってみると、被災地の過疎化が進み、年寄りだけが残って居る事を検めて認識する。

年寄りが取り残されていると言う意味ではない。同じ世代の私には良く解る。住み慣れたところで生活したいのである。ホームドクターもいる。何より話の通じる友達がいる、親戚がいる。子供のそばに行きたい心はあるが、それ以上になれた生活を望むのである。しかし、家が崩壊してしまえばそうは言っておれない。心を残しながら去っていかなければならない。切ない判断を迫られる日が其処にある。

「住む所が無くなった」「小さい時の思い出が一杯詰まっているのに」「これから何処に住むのだろう」皆さんの胸の中で、実際に壊れてしまった家への未練は勿論の事、それ以上に終の棲家と思っていた土地を離れなければならない、助け合ったご近所の仲間ともばらばらに離れ離れになるかも知れないという事が、心を押しつぶしている。

寝たっきりの人はいなかったのだろうか?赤ちゃんは?亡くなった人の中には1人住まいで、「緊急事態」の時にはいち早く援助に駆けつけねばならなかった人が含まれていた。しかし柏崎市はその名簿を手元に置いたまま配っていなかったらしい。もし配布していれば、即座に誰かが駆けつけて、助かった命かも知れない。配らなかった理由が「個人情報に関わるので、如何処理しようか考慮中だった」と言うのだ。こんな「助ける」場合に個人情報云々を考える場合だろうか?他市は既に配布していると言うのに。

差し当って一番望む事は、食事は言わずもがな、「トイレ」だろうか。この蒸し暑い日々、自衛隊の簡易浴場が喜ばれているそうですが、これは体力のある人が喜ぶ事だ。全員が欲しているのは、日に何度もお世話になる「トイレ」だろう。「簡易トイレ」を出来るだけ沢山設置してあげて欲しいと思う。

後は全力で「ライフライン」の復活。「ライフライン」と言う言葉は阪神淡路大震災の時初めて知った言葉だったな~。

阪神淡路大震災の残した教訓がそこかしこに活かされているそうだ。安倍総理も迅速に行動された。又大手企業も、水、タオル、赤ちゃん用オムツ、成人用オムツ、水なしで洗えるシャンプー等被災地に送る手配が成されているそうだ。

阪神淡路大震災から12年、今の神戸は見事な復興を遂げている。何処を見てもあの凄まじかった現場は影も形も無い。そして震災により変わった人の運命も、心の傷も封印されている。この度も「あの日が無ければ」の思いを持つ人が又増えた事は確かだ。
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4 コメント

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Unknown (いっさ)
2007-07-19 17:38:05
映像からでは伝わってこない現場ならではの大変さがあるだろうと思います。東海、関東、とこちらの方が前から地震がくるといわれていてまだですが、平和で幸せなどと思っていても、本当は明日のことも分かっていないわけですね。
友達が考えて作ってくれた地震の時などに便利だからと、ひとりで入るテントのような物あります。避難場所の大勢の中で着替えをしたり、授乳をしたり、眠るときなどに、また、外でトイレのないところでと、傘を広げたぐらいの広さで長い布を一ヶ所だけ空けてあります。まだ使う機会のないのが、幸せですが・・
被災された方々へ義捐金を気持ちばかり・・のお手伝いしかできません。
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Unknown (ちっち)
2007-07-19 22:11:48
いっささん
地震の為にあれこれ用意するようにとテレビが言っています。自分の為に用意したものを周りが皆困っている時に自分だけ使えますか?
給水車からの水汲みで腰痛が増えます。
「水分補給を・・・」と言う保険所の人に被災者が言っていました「飲めばトイレに行く事を思えば飲めない・・・」食べ物の次に欲しいもの、「トイレ」だと思います。
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Unknown (いっさ)
2007-07-20 08:01:26
お早うございます。本当にそうですね。みんなの中では使えません。水も食料も家ごとなくなってしまっては、用意してあっても・・救助してもらうのが多少おくれても、生き延びれば、待てばなんとか助けてもらえるという安心感あります。一生懸命力をつくしてくれていると感じます。
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Unknown (ちっち)
2007-07-20 15:39:59
いっささん
これからボランティアの方々が、お片づけに入られるでしょう。やはり皆さん、来てくださった方の笑顔と優しい言葉がありがたいそうです。間違っても「がんばって」と言う言葉は要らないって。頑張りようが無いんですもの。
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