大谷美術館の絵ハガキです。
私は猫が大好きでした。
子供の頃、家ではいつも猫を飼っていました。
猫は犬と違って、つないでおくわけではありませんから、
気ままに出歩きます。
プイ!と出て行って帰らないこともあります。
母はいつも私に言って聞かせました。
「猫を飼うときには『死ぬときには、消えていっておくれ』と言うように」って、
なんだか残酷なような気もしますが、苦しむ猫を見たくない気もします。
そのようにして、何匹かの猫を飼いました。
猫は約束どおり、その日が来たのか、去って行きました。
食事時間をよく知っていて、必ず帰ってきます。
狭いことを「猫の額」と言いますが、
本当に何処が頭で、何処が額か分からない場所や、喉をなでると、
気持ちよさそうに「グルグル」言って、甘えてきます。
どんなに年を取った猫も同じです。
猫を飼いたいと思いますが、今は、わが身の世話で手一杯ですから、
残念ながら、飼えません。
猫は自由に出歩くのが普通でしたから、
一箇所出入り口を少し開けておくのが常でした。
でもこの頃猫を道路で見かけることがなくなりました。
家の中だけで、飼い主と二人での生活なのでしょうか。
猫に会いたいな~…。