人形の眠る家 東野圭吾
この人形=脳死状態にある娘。プールでおぼれて脳死状態になった娘を
普通に自然死にと思っていた母親が、心変わりして、娘を脳死状態でい
きつづけさせようとし、2.3年の後娘ののいまが幸せかと思い至るま
でのお話。
逝き続けさせるには莫大な治療費が要る、離婚を求めていた妻が、夫に
その費用を負担させるべく、離婚話を中断する。夫も別居生活では合っ
たが娘であることには違いないし、それなりの愛情もあるので、費用を
出す。
経済力なくしては出来ないお話の小説です。
絶対に生き返らない娘を、現実にはどうするだろう…。現実の世の中では、
やはり継続は無理だろうと思う。普通は数ヶ月で死に至るという道を選ば
ざるが得ないと思う。
小説だからと肯定するのもむりだな~。