ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

白ゆき姫殺人事件

2014年04月16日 | 読みました

          「リンゴ海棠」     尼崎・武庫之荘の幼稚園のお庭    (14-4-16)




今日は図書館に歩いていきました。其の途中で、幼稚園の庭先に、上の木を
見つけました。「リンゴのようだけど?」と思いながら、写真を撮っていますと、
先生がニッコリ笑って、通り過ぎました。私はあわてて呼び止めました「すみま
せん、この花の名前は?」「これは『リンゴ海棠』と言います。秋には真っ赤な
小さな実がいっぱいなるのですよ」「そうですか、それでは秋に又見に来ますね」
と言いますと、ニッコリ笑って急ぎ足で去っていかれました。其の後姿を見送り
ながら「あんな先生に見守られる子供は幸せだろうな~」と思いました。孫娘も
「幼稚園の先生になりたい」そうですが、あんな優しい先生になってくれれば良
いな~と思いました。


     白ゆき姫殺人事件     湊かなえ

居間、映画が上映されているのですよね。湊さんの本は好きで何冊も読んで
いるのですが、この本は少し傾向が違っていて、2/3ぐらいで本文は終わる
のですが、後の1/3は「関連資料」とかで、「マンマロー」とかいう書き方で、
もう一度本文の描写を、日にち、時間で簡単に書き加えているのです。わか
らないな~?と思ったので、後は読みませんでした。

白ゆき姫というのは、美人の女の子で、会社(米粉を使った洗顔用石鹸を販
売)の同期入社の女の子「狩野里沙子」が友人にこの殺人事件のため、会社
の会議室に連れて行かれて、警察に話を聞かれたという事を、友人に電話で
話している場面から始まります。

もう一人の同僚「城野美姫(しろのみき)」の、両親、友人、元カレ、同僚の語り
では、みなが、美姫が犯人である様に語る。

次が、本人美姫の語り、前で自分にかけられた嫌疑を、否定していく。容疑を
掛けられたと思っている彼女は、場末の小さなホテルに閉じこもっている、た
まに観るテレビ、ホテルから5分ぐらいのコンビニで買った週刊誌、実名こそ
出していないが「Sさん」とかかれ、美姫をさしている。如何していいかわから
ない彼女は、今までの自分の事や、週刊誌に載っている記事に反論を書き出
してみる。そして、思いっきり泣いて眠る。目覚めるが、寂しさに、100円を入
れてテレビをつける。そこに容疑者の大きな顔写真がうつしだされた。
「狩野里沙子」

容疑を解かれた美姫は思う、これで、ようやく私は外に出ることが出来る。
…心を殺された私は、あてもなくさまようしかないのです。






コメント
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