「さくら草」 神戸・サンチカタウン (13-2-22)
唱歌の学校に行きました。帰りに三の宮に、「ガーリック・バター」と「チーズ」を
買いに行きました。足を延ばしてパン屋に行きました。いつもは午後には売り
切れている「スコーン」が珍しく残っていました。初めての種類も買いました。
ここまで来たんだからと、南京町まで歩いて「豚まん」を買いに行きました。
いつもは長~い列ですが、今日は5分待っただけでした。これで気をよくして、
栄町まで足を伸ばして、「オカキ」を買いました。
学校のカバンにもつめて、4つの荷物が、ずっしりと身に堪えます。泣きたいよ
うな重さです。トボトボと駅に向かいました。心の中では「こんなに買い物をす
るのはもう駄目だわ、2度に分けないと。やっぱり年やわ!体力ないわ!」
帰り着いて今は冷蔵庫や棚にたっぷりとある食べ物を見て、にんまりしていま
す。「豚まん」おいしかったし…。「今泣いた烏がもう笑ろた!」
舞台の神に愛される男たち 関 容子
13人の舞台に関係する男たちのお話です。知らない人もおられます。その内
のお2人「奥田瑛二さん」と「山田太一さん」を取り上げてみます。
私は彼の事をあまり好きではなかったので、よく知りませんでした。彼が映画
を監督しておられるなんて、この本を読むまで知りませんでした。
若いころは色々と苦労もされたようですが、奥様の安藤和津さんとの出会いあ
って後に、運が向いてこられたそうです。
映画のメガフォンをとって、第1作、「少女」監督・製作・主演で挑む。パリ
映画祭ほか2つのグランプリ、少女役の新人は、ギリシャのテッサロニキ国際
映画祭ほかで最優秀主演女優賞を取る
2作目「るにん」画面の景色の美しさ(八丈島)と主演の松坂慶子さんをこれほ
ど美しく採った作品は他にないという。この作品も海外で高く評価され、アメリ
カ西海岸の映画祭でグランプリ、新人の相手役(バレエダンサー)は主演男優
賞、松坂慶子は審査員特別賞をとる
3作目「長い散歩」平成20年10月に亡くなった緒方拳の最後の映画出演だ
った。緒方さんとの交流が書かれている。彼は緒方さんの事を話しています。
「テレビ出演の最後は倉本聡さんの「風のガーデン」で、僕との共演シーンは
なかったけれど、北海道のロケ地に僕が来るのをずっと楽しみに待っていてく
れた。打ち上げが東京であって、緒方さんも出席したけど夜の10時頃になっ
て、帰った。車で送りたかったけど、中井貴一さんがスッと立っていったんで、
テレビでは親子の役だったから二人にしといてあげようと言う気持ちがあって、
僕は追いかけなかった。そしたらその3日後に亡くなったという電話が入って、
えっつ、ってもう泣きながらお寺に行きました」
二人を固い絆で結んだ「長い散歩」は、又も海外で高く評価され、モントリオ
ール世界映画グランプリ、国際批評家連名賞、エキュメニック賞の三冠受賞
となる。
4作目「風の外側」は次女サクラさんが主演だそうです。彼女は3歳ぐらいか
ら女優を目指していたと本人が言うのですが、父に言ったのは高校卒業の頃
だそうです。
山田太一さんは、ある時期、年老いた俳優「笠智衆」「沢村貞子」「鶴田浩二」
「杉村春子」をよく使った。彼曰く「とにかくお年寄りというのは魅力があります
からねぇ。あんなに輝いていた人が今は弱ってらして、でもポジションを得れ
ばこれだけ輝くんだ、と言うのを見るのは嬉しいことです。彼のテレビの話題
作は「岸辺のアルバム」「ふぞろいのりんごたち」
「お年寄りと言うのは魅力がありますから…」と言う言葉が私は嬉しかった
のです。若い人との差で優れたものがあるとすれば、「経験」です。嬉しさも、
悲しさをも立派に乗り越えた人の顔と言うのは、とてもいいと思います。テレ
ビでも久しぶりに見た人が、昔は何となく好きでなかったのに、色んな経験を
つまれた現在、とてもいい顔になって、テレビや映画に出てこられますと、驚
きつつ、喜びを感じます。この言葉はそんなお年寄りをさしているのでしょう
ね。